元『Bloodborne』二次創作ゲーム『Nightmare Kart』がダウンロード数13万本突破。レースゲーム要素も完成度が高いとして大好評スタート

 

インディーデベロッパーのLWMediaは、レースゲーム『Nightmare Kart』を5月31日に無料リリースした。本作はリリース後、さっそく好評となっているようだ。本作は元々『Bloodborne』の非公式二次創作ゲーム『Bloodborne Kart』として制作されていた。しかし『Bloodborne』の権利元ソニー・インタラクティブエンタテインメントから連絡を受け、完全オリジナル作品として発表し直され、開発された作品だ。

『Nightmare Kart』はゴシックホラーな雰囲気に満ちた市街を駆け抜けるレースゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)。本作ではシングルプレイキャンペーンモードのほか、画面分割で遊べるローカルマルチプレイモードも存在。レースは3ラップ制で、武器やアイテムなどを駆使しつつ、いち早くコースを3周することを目指す。また本作にはVSバトルモードも存在。RedとBlue陣営に分かれてミニゲームをおこない、獲得したポイントで競い合う内容となっている。

本作は5月31日、itch.ioにてName your own price方式で配信を開始。6月5日にはSteam上でも無料作品としてリリースされた。リリース後まもなく本作はさっそく好評を博しているようで、本稿執筆時点におけるSteamユーザーレビューも約1100件中98%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。SteamDBによると、Steam版の同時接続者数もピーク時で約1300人以上のプレイヤー人数を記録するなど、多くのプレイヤーが本作を手に取り、ダークな世界観でのレースを楽しんでいるようだ。

レビューにおいては、ドリフトやブーストを駆使しながら市街を駆け抜ける、スリル溢れるゲームプレイが高く評価されている。また良質なサウンドトラックや、レトロなグラフィックやメモリーカードによるセーブなどの演出も初代プレイステーションの雰囲気を彷彿とさせるとして好評を得ている。充実したシングルプレイ用のキャンペーンも用意されており、カートレースを題材としたゲームとしても完成度が高いと言及するものもある。


『Nightmare Kart』を手がけるのは、個人開発者のLilith Walther氏を中心とするLWMedia。本作はかつて『Bloodborne』の非公式二次創作レースゲーム『Bloodborne Kart』として開発が進められていた。しかしながら『Bloodborne』の権利元であるソニー・インタラクティブエンタテインメントからの連絡を受けたといい、同作IPに関わる内容を削除。開発期間を延長し、以降は完全オリジナル作品として制作がすすめられていた(関連記事)。

そういった紆余曲折がありながらも配信開始がされた本作。開発者のLilith Walther氏も6月6日、自身の公式Xアカウント上で、Steam、itch.io両方を合わせて本作が13万ダウンロードを突破したことを発表。プレイしたユーザーへの感謝を述べている。続くポストでは本作のウィッシュリスト数が11万5000 件を超えた事に対する驚きの声や、X上で本作がトレンド入りしたことに喜びを見せるなど、本作は開発者の想定を超えた大きな反響を呼んでいるようだ。

なお本作はSteam版、itch.io版のどちらも無料でダウンロード可能。しかし本作に寄付をしたいというユーザーのため、Steamストアページ上では直接支援できるKo-fiページのURLが掲載されており、itch.ioではユーザーが自由に価格を決めことができるName your own price方式で配信をしている。開発者を応援したいユーザーは、そういった手段を通した支援を検討してみるのもよいだろう。

『Nightmare Kart』はPC(Steam/itch.io)向けに無料でリリース中。itch.ioではユーザーが価格を決めるName your own price方式で配信している。