フロム・ソフトウェアは今月6月21日、『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売予定。同DLCのメディア向け試遊会がおこなわれ、各誌が試遊に基づく新情報を伝えている。本稿では弊誌の試遊プレイおよび各誌の報道に基づき、DLCの新情報を紹介していこう。なお本稿には試遊会の範囲での「SHADOW OF THE ERDTREE」のネタバレが含まれるため留意されたい。
『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2022年2月に発売された。広大なオープンワールドとして構築された「狭間の地」を舞台に、プレイヤーは褪せ人としてエルデの王となることを目指す。そして本作の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。
今回おこなわれたメディア向け試遊会は開発中のゲームデータを用いて、準備されたレベル150のプレイヤーデータを選択してプレイする方式であった。各誌が制限時間となる3時間の先行プレイ中に体験したさまざまな情報を紹介(弊誌先行プレイ記事)。興味深い情報もさまざま明かされている。
まず、新DLCでは10体以上の新ボスが登場し、新たな武器・戦技・魔術・祈祷・遺灰などさまざまな要素が追加。新たな武器カテゴリーは8種類追加され、「格闘」「逆手剣」「軽大剣」「刺突盾」「大刀」「獣爪」「投擲剣」のほか、「調香瓶」なる武器カテゴリーも登場するという。調香瓶はアイテムやFP消費なしで範囲攻撃をおこなえるとのことで、便利な武器種となりそうだ。
さらに流紋の名称をもつ槍や斧といった新武器は投てきが可能で、投げた後に手元に再生成されるという。制限なく遠距離攻撃をおこなえる武器がさまざま増えるようだ。ちなみに海外メディアGamesRadar+などが伝えるところによると、新武器は約100種類あると試遊会にて説明されていたそうだ。
ほか、海外メディアPC GamerやPlayStation.Blogによると、新武器とみられる「落葉格闘」ではキックを交えた格闘術が使用可能とのこと。戦技は「落葉旋風脚」で、空中で回転しながら3連続のキックを放つそうだ。拳カテゴリーの武器よりも攻撃範囲がやや広いほか、強靭削り性能が高い印象もあったという。またPC Gamerは、試遊会で出会ったボスや敵が機敏であったことから、魔法ビルドは魔法に織り交ぜて投擲剣などの新武器を併用するのも有効だろうとの見解を伝えている。
なお各誌は、影の地の敵がレベル150の褪せ人をもってしてもかなり手強いバランスであったと伝えている。この対抗策としてか、影の地限定で効果を発揮する新たな強化システム「影樹の加護」および「霊灰の加護」が用意。影樹の加護は、主にフィールド探索で発見できる影樹の破片を消費して影樹の加護の段階を上げ、褪せ人の攻撃力とカット率を高めていくシステム。一方の「霊灰の加護」では、霊灰を使用して霊灰の加護の段階を上げ、召喚する霊体および霊馬の攻撃力とカット率を高められるという。加護の段階が上がると強化が分かりやすく実感できるほど効果的なシステムとなっているようだ。
試遊プレイにおいてはダンジョン「エンシスの城砦」、および広大かつ複雑なレガシーダンジョンである「塔の街、ベルラート」がプレイ可能であった。各誌は両ダンジョンにおけるボス戦についても紹介。エンシスの城砦のボス「双月の騎士、レラーナ」は魔法騎士であり、二刀流の多彩な攻撃と大魔術を駆使する強敵であったという。ベルラートでは「神獣獅子舞」が立ちはだかり、噛みつきや掴み攻撃のほか、ブレスや雷といった範囲攻撃を繰り出してくることが伝えられている。特にレラーナについては各誌がかなり苦戦している様子もみられ、発売後のプレイヤーの反響も注目される。
試遊プレイを通じてさまざまな新情報が明かされた「SHADOW OF THE ERDTREE」。約2週間後に迫る発売を待つ間、各誌の伝える3時間の冒険から影の地での新たな旅路に想いを馳せるのもいいかもしれない。なお影の地にたどり着くためには、本編のボス「血の君主、モーグ」を撃破する必要がある。そのほか鍛石集めや遺灰の強化など、DLCに向けた準備を進めておくのもいいだろう。
『エルデンリング』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」は、6月21日発売予定だ。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も用意されている。