『Stardew Valley』開発者、さすがにそろそろ大型アプデはひと休止も「アプデをやめる」と宣言したくない。アプデする可能性はいつだってある

 

Stardew Valley』を手がけるEric Barone氏は、本作PC版に向けて3月20日に配信されたアップデート1.6のブラッシュアップとコンソール/モバイル向け配信を終えたのち、新作『Haunted Chocolatier』の開発に移行することを明かしている。一方で新作開発への移行後も、『Stardew Valley』のアップデートをおこなう可能性は残されているという。海外メディアPC Gamerのインタビューにて明かしている。

『Stardew Valley』は、Eric Barone氏によるスタジオConcernedApeが手がける牧場経営シミュレーションゲームだ。本作は2016年2月27日にPC向けに配信され、のちにPS4/Xbox One/Nintendo Switch/モバイル向けにもリリースされた。本作の舞台となるのは、自然豊かなスターデューバレー。都会での仕事暮らしにうんざりした主人公は、この地に祖父が遺した牧場を訪れる。しかし牧場は荒れ果て、村はさびれていた。プレイヤーはこの土地を復興するため、農業・採掘・釣り・交流・ダンジョン探索などの要素をこなしつつ、牧場主として暮らしていくことになる。


本作PC版向けには、3月20日に大型アップデート1.6が配信開始。その後もアップデートを重ねてブラッシュアップや新要素の追加がおこなわれている。なおBarone氏は大型アップデート1.6の開発を終えたのち、新作『Haunted Chocolatier』の開発に本格移行する方針を伝えていた。ただしその前にアップデート1.6適用後の本作のバグを修正し終えて安定した状態にしつつ、全プラットフォーム向けの同アップデートの配信を見届ける予定だという。

今回、海外メディアPC GamerはBarone氏にインタビューを実施。このなかで同氏は、『Stardew Valley』ではアップデート1.6以降(の大型アップデート)は計画されていないものの、アップデートを終了すると明言するつもりもないことを明かした。というのも同氏自身が将来どのように考えるかわからず、縛られたくないからだという。


Barone氏によれば、本作のアップデートにおいてはプレイヤーのフィードバックや要望も多少参考にしてきたものの、それらは最終的な指針にはならなかったという。同氏が自分でゲームを遊んで「あったらいいな」と思う要素をアイデアとしてひらめくことで、さまざまな点をブラッシュアップしてきたとのこと。そのため今後も『Stardew Valley』では、同氏のひらめき次第でアップデートを実施する可能性があるようだ。

なおBarone氏いわく、永遠にでも本作の開発に取り組み続けてあらゆる面を充実させたい想いもあるそうだ。ただ同氏は、開発開始から数えてすでに12年も本作に取り組んでおり、いつかは前に進んで新しいことに集中しなければならないとも説明。アップデート1.6後の対応を終えた後は休みを取って、『Haunted Chocolatier』の開発に目を向ける意向を改めて明かした。とはいえ新作の開発に移行したあとも、『Stardew Valley』へのアップデートの可能性は残されているとのことだ。


発売から8年以上にわたってアップデートが続けられてきた『Stardew Valley』。アップデート1.6は当初はMod開発者向けサポートに重きを置いた小規模なアップデートとなることが伝えられていたものの、多岐にわたる調整・新要素を含んだ内容となった。今回のBarone氏の発言を見るに、プレイヤー目線でさまざまなアイデアをひらめいた結果、予定していたアップデートの規模がどんどん拡大していったようだ。今後もひらめき次第で『Stardew Valley』のアップデートがおこなわれる余地はあるそうで、新作『Haunted Chocolatier』の開発とあわせて期待されるところだろう。

『Stardew Valley』はPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store) /PS4/Xbox One/Nintendo Switch/iOS/Android向けに発売中。バージョン1.6以降のアップデートは現在PC向けに配信されており、モバイル/コンソール向けの移植作業が進められている。