あるローグライクデッキ構築シューティングゲームがSteamストアページに登場。しかしitch ․ ioの無料作品の“コピー疑惑”浮上【UPDATE】

 

【UPDATE 2024/6/4 17:33】
『Wildcard』がitch.ioにて公開中の『Dire Decks』に酷似しており、『Dire Decks』の開発者からの盗作被害報告が見られるため、内容および記事見出しを更新。

ゲーム開発者のkindanice氏は6月4日、同氏が手がけitch.ioにて公開中の『Dire Decks』を“コピー”したゲーム『Wildcard』が、Terry Brashなる人物によりSteamストアページにて公開されたことを報告。ゲームを取り下げるように頼んだものの、対応してもらえない状況だという。


【原文 2024/6/4 16:58】
個人ゲーム開発者のTerry Brash氏は6月4日、『Wildcard』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、無料でリリース予定。現在Steamにて体験版がプレイ可能となっている。

『Wildcard』はローグライクデッキ構築シューティングゲームだ。プレイヤーはデッキから選ばれた4枚の手札を選び、迫りくる敵を倒すことになる。手札に応じて、自機はそれぞれ異なった弾丸を射出する。単発の弾丸を射出するカードや、3発・5発など複数の弾丸を一度に射出するカードが存在。ほかにも貫通する弾丸や、迫りくる敵を一時的に味方にするカードなども手に入れることが可能になっている。


カードを用いるためにはエネルギーが必要となる。エネルギーは時間によってチャージされたり、エネルギーをまとった敵を倒したりすることで獲得可能。弾丸のカードは種類ごとに射出に必要なエネルギーが変わってくる。コストのかかるカードばかり集めていると、必要な時に弾を撃てないという事態にもなりうるだろう。エネルギー管理にも気を遣う必要がありそうだ。

そして敵を倒すと経験値を獲得。一定値獲得することで、カードのデッキを更新可能。ランダムに選ばれた3枚のうちから1枚を入れ替え、激しくなっていく敵の攻撃を凌いでいくこととなる。

また各バイオームをクリアするごとに、アップグレードを入手できる。弾丸が反射するようになったり、ときどき着弾時に弾丸が爆発したりするようになるなど、いずれも独特の効果をもっている。すでに所持しているカードとの相乗効果も狙って選ぶことも大事になるだろう。


本作を手がけるTerry Brash氏はアメリカ・ニュージャージー州に拠点を置くゲーム開発者だ。同氏は過去にサバイバー系のローグライクアクション『Tiny Survivors』をリリース。また本作のほかにはデッキ構築ローグライクアクション『GUNRUN』が開発中となっている。いずれもローグライク要素やデッキ構築要素を軸にしたゲームだ。本作も、STGというジャンルの違いはありつつも、デッキ構築とローグライクという、Terry氏の得意とする要素が活かされるかたちのようだ。

『Wildcard』はPC(Steam)向けに、無料配信予定だ。