『マインクラフト』大型アプデでネザー移動時の「トロッコ強制下車」現象修正へ。ついにワールド間のモブ輸送などがスムーズに


Mojangは5月29日、『マインクラフト』Java版バージョン1.21のプレリリース1を配信開始した。次期大型アップデート「Tricky Trials」を含むJava版バージョン1.21に先駆けて公開されたプレリリース1は公式パッチノート(英語)によると、複数のバグ修正を含む内容となっている。そのなかでも、ネザーポータルなどを介したワールド間移動時にプレイヤーやMobなどが振り下ろされる現象が修正されたことに注目が集まっているようだ。

『マインクラフト』は、人気のサンドボックスゲームだ。本作は次期大型アップデート「Tricky Trials」の配信をJava版および統合版の両方に向けて6月13日に予定しており、ベータやプレリリース版などのテストバージョンが配信されている。


このたび注目されているのは「ウマやトロッコなどの乗り物に乗った状態のままポータルを通過できる」という変更だ。本作においてポータルは通常世界とネザーやエンド世界を繋ぐ扉のようなもの。プレイヤーや生物はポータルを通過することで、ワールド間の移動が可能となる。ネザー世界の歩行距離は通常世界の歩行距離の8倍に換算されるため、プレイヤーはネザー世界を介すことで通常世界での移動を短縮することができる。これによりプレイヤーはネザー世界を介することで生物や村人など、プレイヤー以外のキャラクターを長距離移動させることも可能だ。

一方、従来のバージョンにおいてはトロッコなどの乗り物に乗った状態での移動は出来ず、ワールド間の移動が完了した段階で乗り物から強制的に降ろされる仕様であった。通常世界で何とか乗せた生物や村人が、ワールド間移動をするたびに強制下車してしまうため、プレイヤーにとってやや不便な仕様となっていたわけだ。


従来の仕様はプレイヤーの間でたびたびバグとして報告されてきた経緯がある。Mojangに寄せられたバグ報告を遡ると、弊誌で確認する限りでは2012年10月24日に初めてバグとしての報告が挙げられている(参照)。さらに同様の内容のバグ報告が過去35件挙げられていることを鑑みると、この仕様が多くのプレイヤーにとって悩みの種となっていたことが分かるだろう。

これらの積もったバグ報告を受けてかMojangは2024年5月21日、Snapshot 24W21Bにて一時的にゲームルール設定「entitiesWithPassengersCanUsePortals」を追加。本ルール設定をTrueに変更することで、ワールド間移動におけるプレイヤーや生物の途中下車が起こらない設定が追加されていた。


このたび公開されたJava版バージョン1.21プレリリース1においては、そうした設定が新仕様として実装。ゲーム設定を変更しなくとも、プレイヤー、生物、村人などを含む乗り物に乗車した生物はワールド間で途中下車することはなくなったようだ。さらに乗り物に乗車している際のポータル通過アニメーションに遅延がなくなったため、シームレスな移動が可能となっている。これまで長年存在していたプレイヤーのちょっとした悩みの種を解消する内容となっているわけだ。

この変更には国内外から反応が寄せられており、シームレスな移動が可能となったことによる喜びの声が多くを見受けられる。長らくプレイヤーを困らせていた仕様が次回アップデート1.21にて解消されるわけだろう。このほか大型アップデート「Tricky Trials」では自動作業台や新武器メイス、大量の敵が湧き出るダンジョンなどが追加予定だ(関連記事)。新要素にも注目したい。


『マインクラフト』の次期大型アップデート「Tricky Trials」は、Java版および統合版の両方に向けて現地時間6月13日配信予定。現在Java版バージョン1.21のプレリリースなどがテスト配信されており、今後の本配信に向けて調整がされていく見込みだ。