Infold Games は5月31日、PlayStation関連の情報番組「State of Play」にて『バラード・オブ・アンタラ』を発表し、2025年にリリースすると告知した。本稿執筆時点で明かされている対応プラットフォームはPS5ながら、マルチプラットフォーム向け作品になることが伝えられている。また基本プレイ無料(free to play)にて提供される見込みだ。
『バラード・オブ・アンタラ』の舞台となるのは異世界からの侵攻により荒廃し、霧に飲み込まれた暗黒時代を迎えた世界。ゲームの舞台となるロケーションには人々が暮らす世界と異世界であるパラ(Para)の二つの側面が存在。プレイヤーは超常の存在に満ちたパラを探索し、歪んで失われた世界の「常理」を奪還して力としていくようだ。なお本作にはシングルプレイ用のシナリオのほか、最大3名までのマルチプレイヤー用シナリオが用意されるとのこと。
本作において現実世界とパラを行き来することのできる力をもつものは使者(Emissaries)と呼ばれ、それぞれ独自の能力やキャラクターの背景が存在するという。使者たちは世界中に散らばっており、旅をしながら戦力を集結させ、世界を襲った災厄の原因を突き止めることがゲームの大きな目標となっている。またトレイラーにも登場した少女が、この世界を荒廃から救うための物語の鍵を握っているとのこと。旅や試練を通じて少女の成長や、世界を襲った災厄の真実が描かれるようだ。
またトレイラー内では物語の鍵となる少女を背負った剣士のほかに、旅に同行すると思われる複数の使者の姿が確認できる。それぞれ杖や弓、変形する長柄の武器や巨大な盾を片手に鎖のついた鉄球を振り回すなど、個性豊かな武器やバトルスタイルを持ったプレイアブルキャラクターが確認できる。パラに存在するフィールドのモンスターや、その先に待ち受けるのであろう巨大なボス戦では回避行動を駆使して敵の攻撃を避け、その隙に反撃を加えるような場面も確認できる。攻撃と回避を軸とした緊張感の溢れるバトルが楽しめそうだ。
本作は先述のとおり基本プレイ無料でリリースされることがアナウンスされており、シングルプレイ用のシナリオおよびマルチプレイヤー用シナリオが用意される。フレンドとの協力プレイのほか、オンラインに接続している他プレイヤーと共闘してダンジョンやクエストに挑むことができるようだ。
開発を手がけるのはTipsWorks。過去にソウルライクアクション『パスカルズ・ウェイジャー』を手がけたスタジオだ。同作はダークな世界観を舞台に高難易度でハードな戦闘体験を持ち味としていた。『バラード・オブ・アンタラ』のトレイラーでもソウルライクな演出や戦闘がみられ、引き続きそうした持ち味は受け継がれるようだ。なお過去作はシングルプレイ専用であったため、『バラード・オブ・アンタラ』におけるオンラインマルチプレイはスタジオとしては本作が初の試みとなる。世界観やアクション部分で培ったノウハウを生かし、新たにオンラインマルチプレイ対応のタイトルに挑戦するかたちとなるのだろう。
『バラード・オブ・アンタラ』は、PS5などマルチプラットフォーム 向けに2025年にリリース予定。基本プレイ無料にて提供される見込みだ。