娘育成シム『プリンセスメーカー2 リジェネレーション』、“PS5/PS4版のみ”発売延期へ。オリジナル版の「父との結婚」エンドやバストアップアイテムなど削除で倫理基準に適応するため

 

株式会社Bliss Brainは5月31日、『プリンセスメーカー2 リジェネレーション』のPS5/PS4版の発売日を8月8日に延期すると発表した。PS5/PS4版では倫理基準適応のためオリジナル版から一部の仕様が変更されるという。ただしNintendo Switch版およびSteam版ではオリジナル版からの仕様変更はなく、予定どおり7月11日に発売されることが明言されている。

『プリンセスメーカー2 リジェネレーション』は、父となって娘を育てる育成シミュレーションゲーム『プリンセスメーカー2』のリメイク作品だ。初代となるPC-98版は1993年に発売され、その後多数プラットフォームに移植されてきた。シリーズのなかでもっとも人気があるという同作は、星から授かった娘の父親を体験する、シミュレーションタイプの子育てゲーム。プリンセスになることを夢見る娘は、10歳から18歳までの8年間、ゲームの中でさまざまな体験を積んで大人になっていく。そしてプレイヤーの育て方によって、千差万別の未来が待ち受ける。


『プリンセスメーカー2 リジェネレーション』は、2004年に発売された『プリンセスメーカー2 リファイン』をベースにしながら、特に重要なグラフィックについては、ガイナックスで本シリーズの制作を指揮しキャラクターデザインも手がけた赤井孝美氏の手により、オリジナルのPC-98版に近いテイストで描き直される。現代のゲーム環境に合わせて高解像度で描かれているとのことだ。

今回、本作PS5/PS4版の発売日が8月8日に延期されることが発表された。PS5/PS4版では倫理基準適応のためオリジナル版から一部の仕様が変更されることになるそうで、これに伴って発売日が延期になったという。具体的な変更点としては「娘のバストサイズを大きくするアイテム」が削除されるほか、エンディングのうち「父との結婚」「執事との結婚」が削除されるとのこと。なおNintendo Switch版およびSteam版ではオリジナル版からの仕様の変更はなく、予定どおり7月11日に発売されることが明言されている。

オリジナル版は先述のとおり1993年に発売された作品であり、PS5/PS4版にて変更となる表現は現代の倫理基準にそぐわないと判断されたかたちのようだ。Nintendo Switch版およびSteam版では変更がおこなわれないそうで、プラットフォームごとに満たすべき倫理基準が違うことも垣間見える。時代の移り変わりによりさまざまな側面で変化をみせる倫理基準については、プラットフォーマーも交えながら検討されているのだろう。

プリンセスメーカー2 リジェネレーション』はPC(Steam)およびNintendo Switch向けに7月11日に発売予定。PS5/PS4向けには8月8日に発売される見込みだ。