『ペーパーマリオRPG』リメイク版はやりこみ勢にとって難易度が上がった気配。オリジナル版で超強力だった、あの技の入力受付が厳しく

リメイク版『ペーパーマリオRPG』では、オリジナル版からとある変更が入り、特定アクションの難易度が非常に高くなっているという。海外メディアGamesRadar+が伝えている。

任天堂は5月23日、Nintendo Switch向けに『ペーパーマリオRPG』を発売した。同名作品のリメイク版となる本作では、オリジナル版からとある変更が入り、特定アクションの難易度が非常に高くなっているという。海外メディアGamesRadar+が伝えている。

『ペーパーマリオRPG』は、2004年にニンテンドーゲームキューブ向けに発売された同名アクションゲームのリメイク版だ。オリジナル版をベースとしながら、Nintendo Switch向けにグラフィックや遊びやすさが向上されているとのこと。本作でマリオは、姿を消したピーチ姫を追い、紙の世界を冒険する。

戦闘はターン制コマンドバトルとして展開。またステージでは、ペラペラな体を活かして狭い隙間に入ったり、紙飛行機に変身して空を飛んだりなど、紙ならではのアクションで道を切り拓く場面も用意されている。また道中では、さまざまな能力や個性でマリオの冒険を助けてくれるキャラクターたちとの出会いも待っている。


そんな本作のリメイク版にて、オリジナル版よりプレイ難易度が“爆上がり”していると主張するプレイヤーもいるようだ。オリジナル版のスピードランをプレイしているGlan氏は、自分を含めた走者の複数名が、「レンゾクジャンプ」の4ヒット目以降を出すのに苦戦していると報告している。

レンゾクジャンプとは、本作に登場するバッジのひとつ。装備すると1体の敵に対し、連続でジャンプ攻撃をおこなうことができる。本作ではアクションコマンドと呼ばれるシステムがあり、アクションを起こすタイミングで表示されたコマンドを入力することが可能。入力に成功すると、追加の効果が発生するなど、さまざまな恩恵を得ることができる。レンゾクジャンプでは、追加でジャンプ攻撃を続けることができ、うまくいけば大ダメージを出すことも可能だ。

そのレンゾクジャンプについて、Glan氏によれば、オリジナル版の猶予は順に8、7、6、5、4、3、2、1フレーム……となっているとのこと。一方のリメイク版でGlan氏が実際にレンゾクジャンプのアクションコマンドを成功させる猶予フレームを調べたところ、順番に7、7、6、1、5、4、3、2、1フレーム……と続く調査結果を得たという。


なおリメイク版『ペーパーマリオRPG』では、公式からの発表はおこなわれていないものの、ユーザーなどによって、フレームレートがオリジナル版での60fpsから30fpsに変更されているという報告がある。もしこれが正しければリメイク版における1フレームは、1/30秒、つまり約0.033秒となる。オリジナル版と比較して入力には理論上2倍の猶予があるため、リメイク版のレンゾクジャンプではそれぞれの入力は簡単になっているだろう。しかし、注目したいのはリメイク版における4回目のレンゾクジャンプの猶予。わずか1フレームであり、もし60fpsと30fpsの違いがあったとしても入力猶予は半分以下。4回目だけ急にシビアになっているのだ。

このレンゾクジャンプの“難化”については、多くのユーザーも実感している模様。X上では、「レンゾクジャンプが難しすぎる」として話題となっている。またこうした仕様の変更がおこなわれたことについて、オリジナル版で強力であった、レンゾクジャンプとムキムキボディやピンチデガンバルなどのバッジを組み合わせた戦術の“弱体化”なのではないか、との推察もみられる。


一方でリメイク版では、アクロバットを決められる箇所が増え、SPを溜めやすくなる、アイテム所持数が増加するといった変更もされている。リメイクに際して強すぎた戦法を弱め、さまざまな戦法を有用な選択肢として提供する調整方針もあったのかもしれない。このほか、別のユーザーからはfps変更によって受付タイミングが変更したのではないかという考察なども投じられている。

いずれにせよ、レンゾクジャンプの4回目がオリジナル版に比べシビアなタイミングになり、急に1フレーム単位での入力を要求されるようになったことには変わりない。スピードランではレンゾクジャンプをダメージ源として使う場面もあり、難化によってランの安定感も変わってくるかもしれない。リメイク版のスピードランでは、オリジナル版とはひと味違うテクニックや戦略が求められていく可能性もありそうだ。

ペーパーマリオRPG』は、Nintendo Switch向けに販売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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