不穏絵画まちがい探しゲーム『ループする美術館』正式発表。無限に続く画廊にて、人語を操るネコと共に絵画の“変化”を探す

個人ゲーム開発者のNekko氏は5月28日、『ループする美術館』を正式発表した。無限ループする美術館を舞台とする、まちがい探しアドベンチャーゲームだ。

個人ゲーム開発者のNekko氏は5月28日、ドット絵まちがい探しADV『ループする美術館』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内インターフェイスは日本語表示に対応予定。発売は2024年内を予定している。

『ループする美術館』は、シングルプレイ専用のスクロール型まちがい探しアドベンチャーゲームだ。本作の主人公である少女は、とある絵画に見惚れているあいだに、無限ループを繰り返す不思議な美術館に囚われてしまう。突如として自分以外が消え去った美術館で、少女は人語を話すことができる「不思議なネコ」と出会うこととなる。プレイヤーは少女を操作。無限に繰り返し表示される絵画の“まちがい”を見つけながら、無限ループからの脱出を試みることとなる。


『ループする美術館』の操作は左右移動をメインとする、シンプルな内容となっている。プレイヤーは美術館を移動しながら、繰り返し表示される絵画に変化がないかを確かめていくこととなる。「まちがい探し」のように絵画の異変に気付く事で、本作に登場する美術館の秘密が少しずつ紐解かれていくようだ。

なお少女の記憶も本作の物語に強く影響しているようで、少女の過去が奇怪にループする美術館と密接な関係があることが示唆されている。本作においては左右移動のほかに文字入力を必要とする場面も存在するとのこと。公開されているトレイラーからは絵画に名前を付けたりするシーンも確認することができる。絵画に独自の名前をつけるような、遊び心あるシーンにも期待できそうだ。


『ループする美術館』を手がける開発者のNekko氏は2024年3月にメカ・エンジニアからインディーゲーム開発者に転身した経歴をもつ人物だ。本作はそんな同氏にとって処女作となる。同氏はゲーム開発において、ドット絵の制作にも心血を注いでいるようで、同氏曰く「ドット絵にのめり込んでしまうこと」もしばしばあるという。こだわりのドット絵により表現される絵画の数々にも期待がもてそうだ。同氏の描くドット絵美術館と謎多き物語が、どのように描かれ、展開されていくのか注目したい。


『ループする美術館』は、PC(Steam)向けに2024年内に発売予定。ドット絵で美しく描かれる美術館の謎を解き明かしたい人は、ぜひ本作をウィッシュリストに加えてみてはいかがだろうか。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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