『レインボーシックス シージ』新シーズンにて、装飾アイテムなど貰える「月額サブスク制」導入発表され批判集まる。サービス強化への期待も入り混じる
Ubisoftは5月27日、『レインボーシックスシージ』のYEAR9シーズン2「Operation New Blood」を6月11日より配信開始することを発表した。新兵のリマスターやマップの調整、FENRIRとSOLISを対象とするバランス調整などが含まれている。一方で、新たに発表されたR6 メンバーシップ制度には一部から懸念の声も上がっている状況だ。
『レインボーシックス シージ』は2015年12月にリリースされたマルチプレイFPSゲーム。対テロ特殊部隊「レインボー」のオペレーターとして、5対5のチーム戦を繰り広げる。攻撃側/防衛側に分かれて確保対象となる人質や爆弾を巡って、緊張感溢れる銃撃戦が楽しめるタイトルだ。
現在、YEAR9シーズン1「Deadly Omen」が配信中。2024年6月11日には新シーズンであるYEAR9シーズン2「Operation New Blood」が正式に開始されることが発表された。新シーズンではすべてのプレイヤーが使用可能であるオペレーターの新兵が大幅にリマスターされ、攻撃側では「Striker」、防衛側では「Sentry」という新たな姿で登場。プレミアムバトルパス購入者には新しいオペレーターの代わりに、どのオペレーターでも解除できるバウチャーが送られるとのことで、オペレーターをすべて解除済みのプレイヤーには 600 R6クレジットが送られるようだ。
また防衛オペレーター側で威力を発揮してきた FENRIR と SOLIS のバランス調整も実施される。そのほか、マーケットプレース制度がシーズン中に導入。現地時間の6月25日より開始されるとのことで、R6 クレジットを使用しスキンを匿名で取引することが可能になる。また新たなアーケードモードやマップフィルターも導入される。追加される要素の詳細はパッチノートを確認されたい。
加えて、YEAR9シーズン2では新たなメンバーシップ制度である「R6メンバーシップ」の導入も発表された。こちらは6月11日から開始され、加入者はプレミアムバトルパスへのアクセス権のほか、期間限定のレジェンダリーアイテムを含む新たなコスメティックアイテムなどが入手可能になる。こちらは月額課金制となっており、月額では1380円、年間では1万1220円で加入可能。いわゆるサブスクリプション制の課金プランとなる。
YEAR9シーズン2に向けた新たな要素が発表された一方、今回発表されたメンバーシップ制度の導入についてはRedditなど一部から懸念の声も寄せられている。特に『フォートナイト』におけるサブスクリプションサービス「フォートナイトクルー」になぞらえる声は散見される。基本プレイ無料作品と同様の月額制のマネタイズが買い切り型の本作に向けて導入される点には、抵抗感もあるようだ。このほかYEAR9シーズン2向けに発表されたゲームプレイ面の新要素が少ない点も、批判を呼んでいる。ただし中には痛烈に批判しつつも、R6メンバーシップで得た収益がサーバー強化やチーム拡充に用いられるのであれば賛成といった意見も見られる。加えて従来のプレミアムバトルパスも引き続き用意されるため、あくまでさらなる課金オプションが増えるだけである点にも留意しておきたい。
なおUbisoftからは先日5月21日より、基本プレイ無料FPS『XDefiant』がリリースされたばかり。新たなFPSのライブサービスが並行しておこなわれることもあり、ユーザーの“棲み分け”を狙った方針がとられている可能性もありそうだ。これまで長寿タイトルとして新規層獲得を狙う施策もおこなわれてきたものの、今回発表された「R6メンバーシップ」には既存ユーザーからのマネタイズ強化にも主眼が置かれているのだろう。一方でユーザーからは批判も寄せられており、チート対策などに課題も抱える本作の今後のサービス拡充も期待される。
『レインボーシックス シージ』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。Xbox/PC Game Passにも対応している。YEAR9シーズン2「Operation New Blood」は6月11日開始予定。