AI取り調べゲーム『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』いきなりリリース。ChatGPT利用の“自由尋問”、人気すぎてすぐ公開終了になった作品が3Dにパワーアップ

ゲーム開発者のヤマダ/YAMADA氏は5月25日、『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』を発売した。対話型AIサービス「ChatGPT」を利用したアドベンチャーゲームだ。

国内ゲーム開発者のヤマダ/YAMADA氏は5月25日、『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』は、OpenAI社の対話型AIサービス「ChatGPT」を利用したアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは有能な警察官として、殺人事件の容疑者であるAIを尋問する。尋問時の言葉はプレイヤーが直接入力。入力された言葉に応じてChatGPTが回答を生成し、尋問が続く仕組みだ。


容疑者であるAIには感情回路が埋め込まれているとされ、プレイヤーの尋問によって心拍数が上昇。徐々に自白に近づけることが本作の目的となる。尋問の際の言葉はプレイヤーの自由自在。ChatGPTが臨機応変に返答を返してくれる。警察官と容疑者という設定を無視したやり取りも可能で、面白い返答が返ってくるかもしれない。なお尋問をおこなえる回数には制限があり、回数を無駄にすると自白にはたどり着けないだろう。公式説明によると、クリアまでの時間は10~15分程度とされている。

なお本作は2023年3月にunityroomにて『ドキドキAI尋問ゲーム』として無料公開されていた作品の完全版だ。おもな内容は受け継ぎつつ、当時2Dイラストだったグラフィックを3Dに進化させた完全版となっている。

オリジナル版の『ドキドキAI尋問ゲーム』は公開後SNSを中心に大きな話題を博し、プレイヤーが殺到。ヤマダ氏いわく想定を上回るユーザーに遊ばれたそうで、利用されていたChatGPT APIの利用料が高額になり、許容できる額を超えたためとして公開終了となった(関連記事)。


当時ヤマダ氏が実施した「有料版の需要があるか」を訊くアンケートは過半数が“有料版(300円くらい?)”を望む結果を収め、約1年を経て3Dグラフィックにパワーアップした完全版が登場した格好だ。価格は税込389円となっており、リリース記念セールとして6月8日まで10%オフの税込350円で購入可能だ。

ただし『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』についても、「OpenAI社が提供するChatGPTの機能・サービス等に何らかの変更があった場合、本ゲームのサービスを予告なく停止または終了する可能性があります」とのこと。たとえばOpenAI社がChatGPT APIの利用料や条件を変更した場合は、その影響を受ける可能性もあるのだろう。興味のある人は早めに遊んでおくといいかもしれない。

『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』はPC(Steam)向けに発売中だ。価格は税込389円となっており、リリース記念セールとして6月8日まで10%オフの税込350円で販売されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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