異世界へ迷い込むテキストADV『ムーンレスムーン』発表、Steamにて2024年配信へ。『ナツノカナタ』開発者による、不思議な世界での交流と少女の葛藤

 

room6によるレーベル「ヨカゼ」およびKAMITSUBAKI STUDIOは5月25日、『ムーンレスムーン』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年にリリース予定。発表にあわせて、ティザートレイラーやSteamのストアページが公開されている。

『ムーンレスムーン』は、少女が不思議な世界での交流によって成長していく、テキストアドベンチャーゲームである。本作の主人公ヨミチは、普段はなんでもない学生生活を送っている少女だ。彼女は日が暮れると、時折別の世界へ迷い込んでしまう。ヨミチは月の砂漠やトンネルの中の喫茶店、空に浮かぶ島など、ヨミチは不思議な世界で友人をつくり、居心地のいい時間を過ごすようになっていた。

一方で、ヨミチには悩みがあった。昼、学校にいるときよりも、夜の時間のほうが、心が軽い。しかし、自分は昼の世界で生きなければならず、昼に学校へ行っている時間だけが本当の現実なのではないか。そんな葛藤を抱えているようだ。本作ではそんなヨミチが、夜に迷い込んだ不思議な世界で人々と交流し、成長していく。少女が自身の世界のあり方を見るける物語が描かれる。


少女ヨミチの物語は、プレイできるミュージックビデオのように展開されていくという。本作はジャンルとしては、テキストアドベンチャーゲームとされている。一方、本作にはアニメーションMVと共にオリジナル楽曲が複数用意されている。複数のオリジナル楽曲やMVによる印象的な画面や音楽によって、ストーリーが彩られていくのだろう。

システム面では、RIDDLEパートが存在している。プレイヤーが次の物語へつながるキーワードを探し出し、当てはめて文章を紡ぎ出すことで、ゲームプレイ進行するようだ。要素としては、マルチエンディングも用意されており、プレイ内容によって結末が分岐していく。本作では音楽と共に、少女の葛藤や成長が繰り広げられるのだろう。


本作の開発は国内のゲーム開発者Kazuhide Okaが担当している。同氏の過去作としては、『ナツノカナタ』『午前五時にピアノを弾く』などがリリースされている。『ナツノカナタ』においては、Steamのユーザーレビュー818件中95%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。同作ではプレイヤーから、作中の雰囲気などが評価されていた。

また本作の製作陣としては、KAMITSUBAKI STUDIOが製作を担当。楽曲にはKAMITSUBAKI STUDIO内外のアーティストが参加しているという。本作は、KAMITSUBAKI STUDIOによる音楽やKazuhide Oka氏による物語によって、ゲームプレイが彩られているわけだ。


『ムーンレスムーン』は、PC(Steam)向けに2024年発売予定だ。