ジュブナイルSFホラーADV『少年期の終り』ついに9月6日配信へ。「人間スコア」で管理された世界で、最底辺&天才コンビが宇宙の果てを目指す

WSS playgroundは5月25日、『少年期の終り』の早期アクセスを2024年9月6日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は税込1500円。

インディーゲームレーベルWSS playgroundは5月25日、『少年期の終り』の早期アクセスを2024年9月6日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は税込1500円。本作では何度か発売時期が延期されてきたが、今度こそリリーススケジュールが決定したようだ。なお本情報は、情報番組「INDIE Live Expo 2024.5.25」内にて発表されたものだ。

『少年期の終り』は、すべてが人間スコアで評価される世界で少年たちが宇宙の果てを目指す、ジュブナイルSFホラーアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、機械仕掛けの神「R・カレルレン」が支配する宇宙。人間たちはすべてを人間スコアによって評価され、日々の食事から初恋の相手まで「R・カレルレン」によって決められていた。


主人公のジョバンニは、「人間スコア」が全人類の中でもっとも低い少年だ。人間スコアの低さから、システムによって食事や授業などすべての活動で区別をつけられており、同級生からも酷い扱いを受けてきた。ある日ジョバンニは、学校中の環境すべてに襲われ、人間スコアが高くなるよう作り変えられそうになる。そんなところへ学年1位の人間スコアをもつ青年カムパネルラが登場。ジョバンニは彼と共に運転手のいない銀河鉄道を乗っ取り、宇宙の果てにある「紅きサザンクロス」を目指す旅路へと巻き込まれる。人類最低の少年と不良天才少年の、人間でないものを巡る銀河の旅が描かれていく。


少年のたちの宇宙の果てを目指す旅は、アドベンチャーゲームとして展開される。Steamのストアページによると、ジョバンニとカムパネルラは、行く先々で過去の偉大な統治者へ無軌道で破壊的ないたずらを実施。世界の歴史や歪み、謎や恐怖に出会う。そして自らの少年期の終わりと向き合っていくという。少年たちの成長や、宇宙の果てを目指す過程での騒動が繰り広げられるのだろう。


本作は、国内のゲーム制作サークルであるブリキの時計が手がけている。同サークルの過去作としては、『クロエのレクイエム』や『トラウマ*トラウム ~翠眼の人形~』といった作品をフリーゲームとして公開。『クロエのレクイエム』においてはノベライズ版が刊行されるなど、人気を博してきた。なお2023年6月に発売された同作のリメイク版『クロエのレクイエム -encore-』では、Steamのユーザーレビュー67件中88%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。また本作には、インディーゲームレーベルWSS playgroundも開発元として携わっているようだ。

本作『少年期の終り』は、2023年5月の「INDIE Live Expo 2023」にて発表された。当初は2023年8月に第1話が配信予定となっていたが、何度かの延期を経てリリーススケジュールが変更されてきた。今回の発表では、今度こそ配信日が決定したわけだ。本作は早期アクセスとして配信予定となっている。Steamのストアページによると、ストーリーは全5話で構成されており、アップデートによりプレイ可能な章が追加予定。コミュニティの意見を受けつつ、連載スタイルで制作が進められていくそうだ。なお価格については、ストーリーの更新に応じた変更が予定されている。

『少年期の終り』はPC(Steam)向けに、通常価格税込1500円で9月6日早期アクセス配信開始予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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