コロナ禍懐古カフェシミュ『東京珈琲パンデチカ』Steamにて7月26日発売へ。本格的な珈琲作りと会話で、初期のコロナ禍をノスタルジーに描く

国内のゲームクリエイターチームであるヘビサイドクリエイションは5月25日、『東京珈琲パンデチカ』を7月26日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

国内のゲームクリエイターチームであるヘビサイドクリエイションは5月25日、『東京珈琲パンデチカ』を7月26日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表に合わせて、Steamのストアページが公開されている。なお本情報は、情報番組「INDIE Live Expo 2024.5.25」内にて発表されたものだ。

『東京珈琲パンデチカ』は、コロナ禍初期の東京をノスタルジックに描く、感染禍ノスタルジックカフェシミュレーションゲームである。本作の舞台は、コロナ禍が始まったばかりの2020年。東京ではオリンピックの開催が目前に迫る中、厳しい感染対策が敷かれていた。

本作で主人公は、そんなコロナ禍の初期にある東京のカフェで、マスターとして働く。珈琲を提供しお客さんと会話しながら、喫茶店を運営していく。急激に移り変わる社会への高揚感や、いのちの危機を感じる切迫感など、コロナ禍初期へのノスタルジーがカフェの運営を通して描かれていく。

 


2020年の東京の様子は、ボードゲームや珈琲のドリップと共に繰り広げられる。本作で主人公は感染対策が敷かれる中、カフェを訪れるお客さんに珈琲を提供していく。本作に登場する店舗は、珈琲は本格手作り派なのだという。具体的にはまず珈琲の豆を選んで挽き、ハンドドリップによって蒸らし、抽出をおこなう。珈琲を入れる手順が、緻密に表現されるようだ。スクリーンショットには、豆の量や蒸らし時間といった項目が存在。美味しいコーヒーを入れると、お客さんが心を開いてくれるという。プレイヤーはバリスタとしてより良い珈琲を提供するべく、本格的な珈琲作りと向き合うのだろう。なお本作では、誰でもすぐに美味しい珈琲が入れられるシステムになっているそうだ。


また本作のカフェには、コロナ禍を過ごす個性的な人物たちが客として訪れる。サラリーマンや看護師、アスリートや陰謀家といったさまざまな立場のキャラクターが登場。画像内では、緊急事態宣言によって学校が休校になったという留学生との会話も映されている。カフェを訪れるキャラクタとの会話を通して、過去になりつつあるコロナ禍初期の情景が描かれるわけだ。そのほか要素としては、本作ではボードゲームも存在。主人公は時に、数種類の模様が描かれたカードを使って客とゲームをプレイするようだ。


本作を手がけているヘビサイドクリエイションは、国内のゲームクリエイターチームだ。過去作としては、音楽と共に歩むRPG『PIANOFORTE』と異世界配信RPG『●LIVE IN DUNGEON』をリリース。2021年6月にリリースされた『●LIVE IN DUNGEON』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー43件中83%の好評を得てステータス「好評」を獲得している。

本作『東京珈琲パンデチカ』は、2022年5月に発表。コミックマーケット100での体験版頒布や、イベントへの試遊出展などを経て開発が進められてきた。ゲームクリエイターズCAMP内の作品ページによれば、本作では過去になりつつある初期の感染禍へのノスタルジーを描きつつ、感染禍の衝撃から立ち直る姿を描くことでプレイヤーに勇気を与えたいそうだ。

『東京珈琲パンデチカ』は、PC(Steam)向けに7月26日配信予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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