『ザ・シムズ4』にて、パフォーマンス・不具合改善専門の新チーム結成。発売後約10年にしてサポートさらに充実


Electronic Arts(EA)は5月24日、『The Sims 4(ザ・シムズ4)』の「コアなゲーム体験」を改善するための新しい内部チームを結成したことを発表した。新チームが担当した改善が、5月中のアップデートでさっそく反映される見込みだ。

『The Sims 4』は2014年9月に発売されたシミュレーションゲーム。プレイヤーは自身の創造力を発揮し、シムと呼ばれる住民たちの人生を自由にコントロールしながらさまざまなライフスタイルを楽しむことができるライフシミュレーションだ。本作は2022年10月18日より基本プレイ無料で提供されており、さまざまな拡張パックを別途購入することで遊びの幅が広がる仕組みになっている。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PlayStation 4/Xbox One。

『The Sims 4』の公式Xアカウントが5月24日に発表した内容では、『The Sims 4』の開発において技術面とパフォーマンス面の改善に取り組んでいることを強調。それと共に、コアゲーム体験の改善、及び報告された不具合の改修に専念するという専門チームを結成したことを明らかにした。

発表によると、『The Sims 4』では技術的な問題により、ユーザーのゲームプレイに支障が生じていることが認識されているという。コアなゲーム体験を改善するための専門チームを編成したことを発表している。新チームの発足により、報告されている不具合を改善するアップデートの量と頻度を高めるためのリソースを確保できるとのことだ。本チームが取り組んだ最初のアップデートは5月中を予定しており、その後はおよそ2か月ごとのペースでアップデートを実施していく方針のようだ。

5月中に行われるというアップデートのパッチノートによると、『The Sims 4』本編のベースゲームだけでなく、『Island Living』『For Rent』『High School Years』などといった拡張パックに対するフォーラム上で報告されている不具合が多数改善されるようだ。またこれに加え次のパッチでは「ゲームのメモリ使用量がより少なくなるように」全プラットフォームにわたって最適化が行われるとのこと。クラッシュを最小限に抑え、フレームレートを向上させ、全体的によりレスポンスの良い体験ができるようになるという。専門チームは不具合修正だけではなく、パフォーマンスの改善にも取り組んでいるようだ。


『The Sims 4』はベースとなるゲームが2014年に発売された作品。発売から10年経ったタイミングで不具合修正、およびパフォーマンス改善のための専門チームが結成されたかたちとなる。基本プレイ無料化後の2023年4月には本作のプレイヤー数がシリーズ最高の7000万人を記録したことも発表されており、Steamプラットフォーム上でも本稿執筆時点で同時接続者数約2万5000人を記録(SteamDB)。根強い人気を誇っていることも、サポートの充実に繋がっているのだろう。

ちなみに『The Sims』はシリーズ最新作が「Project Rene」として開発されているものの、同作リリース後も『The Sims 4』のサポートは続けられていく予定が明かされている(関連記事)。今回の新チーム結成も見るに、『The Sims 4』でも引き続き手厚いサポートが続けられていきそうだ。

ザ・シムズ4』はPC(Steam/Epic Gamesストア/EA App)/PlayStation 4/Xbox One向けに、基本プレイ無料で配信中。