カプコンは5月22日、『ストリートファイター6』に向けてアップデートを実施した。アップデートでは各キャラクターのバランス調整などを中心に多岐にわたる変更がおこなわれたほか、新プレイアブルキャラクター「豪鬼」が参戦した。その豪鬼に、隠し技があるとしてにわかに話題となっている。
『ストリートファイター6』は、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの最新作だ。本作はこれまでの操作モードであるクラシックタイプ(クラシック操作)に加え、従来よりも簡易的な入力で必殺技を使用できる入力方式のモダンタイプ(モダン操作)を採用。
本作に向けては、Year1キャラクターパス/アルティメットパス、およびゲーム内販売としてプレイアブルキャラの追加がおこなわれてきた。Year1では初期の18キャラに加え、新たにラシード、A.K.I.、エドが参戦。そしてYear1最後の追加キャラとして5月22日、殺意の波動を身に宿し続ける修羅、豪鬼が参戦したというわけだ。
そんな豪鬼に、公式の技表にもない「隠し技」があるとして、SNS上で広く話題になっている。隠し技として使用可能になるとされているのは、「金剛國裂斬」「禊」「斬空波動拳(2連)」の3つのようだ。
本作は弱中強のPとKすべて、モダン操作であれば弱中強および必殺技ボタンを方向入力とあわせて同時押しすることで挑発を出すことができる。後ろ入力をしながら挑発をおこなうと、豪鬼は「興が覚めた。隙あらば打ってこい」といいつつ座り込む。ここで下入力を入れた挑発を追加でおこなうと、豪鬼はおにぎりを取り出す。おにぎりを食べ腹ごしらえを済ませると隠し技を使うことが可能。↓↓+PPP(モダン操作時↓↓+中強)で、SAゲージを2本消費し「金剛國裂斬」を放つ。右向き時↓↙←↓↙←+K(モダン操作時↓↓+弱中)でSAゲージを2本消費し「禊」が使えるようになり、前ジャンプ中↓↙←+PPで「斬空波動拳」を2連射するようになる。
これらはそれぞれ『ストリートファイター』シリーズ作およびその関連作である、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』や『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001(以下、CAPCOM VS. SNK 2)』などに実装されていたものだ。またボスキャラや隠しキャラとして登場していた、『CAPCOM VS. SNK 2』『CAPCOM FIGHTING Jam』に登場した神人豪鬼や、『ストリートファイターZERO2』などの真・豪鬼を彷彿とさせるという声も多い。
また6月1日までバトルハブでは、ボスキャラ仕様となった「SiN豪鬼」と戦うことができる。「SiN豪鬼」は「金剛國裂斬」や「禊」を放つものの、本作公式のコマンドリストには表記がなかった。ボスキャラ仕様であるところの「SiN豪鬼」専用技とも思われたこれらの技が実際に使うことができる、というのも話題となった要因かもしれない。
なおこの隠し技については、本作のディレクターを務める中山貴之氏がX上にて、「おにぎりの秘密がバレた」と語っている。今回の隠し技については、いわゆるイースターエッグとして仕込まれたものだろう。同氏いわく、思ったより早くバレたとのこと。
今回は豪鬼について、過去作や関連作のサプライズ的な追加要素に、ユーザーの注目が広く集まっているかたちだ。実際に使ってみたい人は、トレーニングモードなどで試してみるといいだろう。なお挑発でおにぎりを食べ終わるまでには999F(約16秒)以上かかる。相手がそれほど待ってくれるようであれば、対戦中にも使えるかもしれない。
『ストリートファイター6』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。
【UPDATE 2024/5/23 10:54】
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