人気メトロイドヴァニア『ANIMAL WELL』にて“サイズが小さすぎる”アップデート。わずか2バイト

Billy Basso氏は5月21日、『ANIMAL WELL』に向けてアップデートを実施。このアップデートのサイズは2バイトで、あまりに“小さすぎる”と話題になっているようだ。

個人開発者のBilly Basso氏は5月21日、『ANIMAL WELL』に向けてアップデートを実施した。このアップデートにより起動時にクラッシュする問題が解消したという。このアップデートにかかるサイズは2バイトとなっており、あまりにも“小さすぎる”として、話題になっているようだ。

『ANIMAL WELL』はメトロイドヴァニアだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Nintendo Switch。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作でプレイヤーは透明なスライムのような主人公を操作する。

探索すべき迷宮にはさまざまなギミックや生物が存在するものの、主人公そのものには攻撃能力はない。そのためステージなどを注意深く観察しつつ進んでいくこととなる。またプレイヤーが実際にアイテムを使って試行錯誤することで、用途や活用方法を模索していくという点も、本作の大きな特徴といえる。そうした持ち味が評価を受け、Steamでは本稿執筆時点で約7250件中96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。またSteamでの最大同時接続プレイヤー数は8133人を記録している人気作品だ(関連記事)。


そんな本作に向けては、5月21日に「Fixed startup crash」としてアップデートが配信された。コンテンツが追加されたわけではなく、起動時のクラッシュの修正、つまり不具合修正にとどまっている。そのアップデートのデータサイズがあまりにも小さすぎるとして話題になっているようだ。

あるユーザーによって5月21日に投稿されたのは、Steamにて『ANIMAL WELL』のアップデート準備画面のスクリーンショットだ。「UPDATE」ボタンの隣にあるのは、アップデート容量を示しているのだが、「0 B of 2 B」と記載されている。つまり2バイトしかないのだ。小規模アップデートといえどもほかのゲームでは数十キロバイト~数百キロバイトを要することも多く、極めて小さなアップデート容量といえる。


では2バイトとはどれほどのサイズか。たとえば全角の文字、ひらがなや一般的な漢字などが広く2バイト文字として知られている。また半角のアルファベットや括弧などの記号については、一般的に1文字あたり1バイトだ。おそらく今回の調整では、一部のパラメータの修正にとどまるのかもしれない。

とはいえ2バイトとは非常に少ないサイズだ。投稿への返信や引用でも、その小ささに驚く人は多い。ほかにも「lol that’s less data than this tweet(このツイートよりデータが少ないね(笑))」「パッチノートよりも小さいサイズだ」と、投稿やアップデートに付随する情報量と比較するような声もある。またアップデートに言及した本稿についても、およそ1000文字とすると単純計算で2000バイトとなり、今回のアップデート1000回分となる。

本作についてはアップデートのサイズもさることながら、PC版のゲーム本体の容量もたった34MBしかなく、サイズが小さすぎるとして話題になっていた(関連記事)。また過去には開発者のBilly氏が海外メディアGame Fileに向けて「コンパクトでわかりやすいプログラムを心がけた結果」サイズが小さくなったと明かしていたこともある。今回のアップデートについても最適化を図った結果、必要最低限の容量のアップデートとなったのかもしれない。

『ANIMAL WELL』はPC(Steam)/PS5/Nintendo Switchにて発売中。なお現在リリース記念セールとして、SteamとNintendo Switchにて、定価2950円のところ、10%オフの2655円で購入可能だ(いずれも税込)。期間はNintendo Switch版で5月23日23時59分までとなっている。Steam版では日本時間5月24日2時までとなる見込みだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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