もなかGAMESは5月21日、『Beat in Zero』を6月7日0時に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、通常価格は税込1000円。6月にリリース予定と告知されていたが、今回具体的なスケジュールが決定したようだ。
『Beat in Zero』は、ダイスで決まるコストと相手のハンドを考慮して勝ち抜いていく、デッキ構築型ローグライクRPGである。本作の舞台は、「0のカード」なる秘宝が存在する未知のダンジョンだ。プレイヤーは3人のメインキャラクターの中から1人を選択。ランダムなイベントでカードを入手し、ダンジョンを探索していく。ローグライク要素を交えたカードバトルが展開される。
バトルでは、ターン開始時にダイスロールで獲得コストを決定。ダイスによって得たランダムなコストの範囲内でカードを使用し、勝利を目指していく。本作では、敵にも手札やコストの概念が存在している。さらにハンドは常に公開されており、敵が選ぶ行動の幅が判明している。カードとしては、敵のブロックを打ち破る「カードブレイク」や、墓地に送ると自動的に発動する「トークンカード」、墓地からいつでも発動できるインストールカードなどが存在。相手のガードを予測してガードブレイクで突破するなど、使用可能コストや相手のハンドといった状況をしっかり考慮し、カードバトルを進めるわけだ。
画像を見る限り、プレイヤーキャラクターはグラディエーター/クリオマンサー/ファントムの3種類。グラディエーターは最大ライフが高い、クリオマンサーは特定のトークン設置数上限が高い、ファントムはトレジャーマスの出現数が増えるといった特徴をもっている。またシステム面では、各ターンの終盤には敵の手札とコストが減少し、行動が予測しやすくなる。ストアページによると、ターン終盤へ向けた戦略が重要になるとのこと。使用しなかったコストは次のターンへの持ち越しが可能であるそうだ。
バトルの間にはマップ上でマスを選び、ダンジョン内を探索する。バトル以外にはランダム生成のイベントなどが存在。選択やダイスロールの結果など、イベントの内容に応じてランダムなカードを入手できるようだ。カードの獲得によってデッキ強化していくのだろう。
強化要素としては、「ルーン」と呼ばれるスキルも用意されている。ルーンは、バトルで獲得するポイントによって習得可能。ダイスの目を底上げするルーンや最大ライフを上昇させるルーンなどが用意されているようだ。プレイスタイルや入手したカードにあわせてルーンを覚えることで、探索を有利に進めるわけだ。そのほか本作では、ゲームプレイ後スコアに応じて新しいカードが解放できる。倍速機能も用意されており、リプレイ性や快適さも考慮したゲームとなっているようだ。
本作を手がけているのは、牛乳もなか氏によるもなかGAMESだ。過去作としては2022年に、アイテム合成を主要素に据えたRPG『ソラナと陽の工房』をリリースしてきた。同氏のX(旧Twitter)を見る限り、本作は前作のリリース後に制作がスタート。ベータテストなどを経て、開発が進められてきた。同氏の5月21日のポストによれば、本作の制作は翻訳10%程度を残すのみ。あとはリリースまで、調整が進められていくようだ。
『Beat in Zero』は6月7日0時に、通常価格税込1000円でPC(Steam)向けにリリース予定だ。