『ステラーブレイド』開発元、同作PC版移植と続編の開発を検討中。大成功したので、新規IPとして成長させる方針
韓国の開発会社Shift Upは、同社が手がけた『ステラーブレイド』のPC移植と続編の開発を検討しているとした。韓国証券取引所に提出した一連の申請書のなかで、新規IPの開発について言及されるかたちで明らかとなった。その内容を海外メディアTheGamerなどが報じている。
Shift Upはアクション・アドベンチャーゲーム『ステラーブレイド』を手がけた韓国の開発会社。本作はPS5向けに4月26日に発売。ディレクターを務めたのはキム・ヒョンテ氏だ。『マグナカルタ』や『DESTINY CHILD』のキャラクターデザインなどを担当し、また最近では『勝利の女神:NIKKE』を手がけていることで知られるクリエイターだ。
同社が韓国証券取引所に提出した申請書の中では、『ステラーブレイド』が米国・日本など各国のPS Storeにて売上首位を記録したと言及、好調なセールスだったことがわかるほか、その展望についても語られている。まず、『ステラーブレイド』シリーズの将来に投資する理由として、ほかのシングルプレイヤーゲームの成功を挙げている。『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズのようなAAAタイトルの買い切り型コンシューマタイトルの好調な売上について言及。これらのAAAタイトルは一連の高品質な続編を通して、長期的な利益をもたらすIPに発展する可能性があると述べた。
その結果を踏まえた上で、同社は『ステラーブレイド』をPCに移植し、続編を制作する可能性を探っていると述べている。Shift Upはまた、『ステラーブレイド』が発売後にさらなるアップデートとDLCを提供する予定であることにも改めて言及している。
また同社が現在開発中の「Project Witches」と呼ばれる新規IPについても言及。ディレクターを務めるキム・ヒョンテ氏が携わった『勝利の女神:NIKKE』のようなコンソール、PC、モバイルのマルチプラットフォームでのリリースを予定した「次世代メガ・サブカルチャー」になると説明されている。
『ステラーブレイド』は現在PS5向けに発売中で、Metacriticではメタスコア81を記録する高評価。セールス面も好調な様子がうかがえる。同作のPC版移植、及び続編の開発については未定ではあるものの、今回その可能性が言及されたかたちとなる。モバイルゲームが主流の韓国ゲーム市場で同社がコンシューマ向けにAAAタイトルを手がけたことについては、発売前に正気の沙汰ではないと評されたこともある(関連記事)。しかし今回、同社にとっても『ステラーブレイド』は大きな成功を収めたと認識されており、今後のシリーズへの投資への意欲も明らかとなったかたちだ。
なお、本作公式Xアカウントからは、先週末の5月18日に「来週に備えよ」との告知があった。どのような内容かは明らかになっていないものの、アップデートの告知などがおこなわれそうだ。
『Stellar Blade(ステラーブレイド)』は、PS5向けに発売中。