美少女ゲーム『Kanon』Steam版発表。Keyのデビュー作がフルボイスかつ日本語対応でSteamに登場へ

VISUAL ARTSおよびKeyは5月17日、『Kanon』のSteamストアページを公開した。Keyのデビュー作が、Steamからもプレイ可能になるようだ。

VISUAL ARTSおよびKeyは5月17日、『Kanon』のSteamストアページを公開した。ストアページによると、本作は日本語字幕およびフルボイスに対応。Keyのデビュー作が、Steamからもプレイ可能になるようだ。

オリジナルの『Kanon』は、ゲーム開発ブランドKeyによる第1作目として1999年にPC向けとしてリリースされた、18禁の恋愛アドベンチャーゲームだ。同作の主人公・相沢祐一は、両親の海外赴任をきっかけに、子どもの頃から何度か訪れていた叔母の家で暮らすことになる。主人公は幼い頃の記憶が残る街で、商店街で食い逃げをしていた月宮あゆや、叔母の家に住む水瀬名雪、記憶喪失の沢渡真琴など、何人かの少女たちと遭遇。深い雪に覆われた街を舞台に、主人公は5人の少女たちとともに小さな奇跡に出会う。

同作はジャンルとしてはノベルゲームとなっている。シナリオは久弥直樹氏および麻枝准氏が担当。テレビアニメ化もおこなわれるなど、後に「泣きゲー」と呼ばれるジャンルを確立するKeyのデビュー作として、プレイヤーから高い支持を得ていた。なお美少女ゲームやADVを中心に評価が集まるサイト「ErogameScape-エロゲー批評空間」では、オリジナル版がデータ数2533件により中央値82/平均値80点を獲得している。

『Kanon』ではオリジナル版のリリース後、全年齢対象のPC版、ボイスの追加されたドリームキャスト版やPlayStation 2版など、多数の移植版が登場してきた。直近では2023年4月にNintendo Switch版が発売。フルボイスかつHD画質に対応したバージョンとなっていた。

今回のSteam版『Kanon』では、PC向けの『Kanon』としては初めてキャラクターボイスに対応。主人公は一部パートのみに限られているものの、豪華声優陣によるフルボイスで物語が彩られるそうだ。またグラフィックはHD画質に対応し、LEDバックライトの液晶ディスプレイにあわせてCGのカラーリングも再調整。PCでも綺麗なグラフィックとボイスの演出付きで、『Kanon』がプレイ可能になるわけだ。なおタブレットPCやSteam Deckでのプレイ時には、タッチ操作にも対応しているという。

 


『Kanon』Steam版は日本語字幕および音声に対応し、近日登場予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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