『ガンダムブレイカー4』開発者、“前作の反省”を活かしたとインタビューで明かす。PvEに専念し、『ガンダムブレイカー』らしさを追求

 
『ガンダムブレイカー4』

バンダイナムコエンターテインメントは8月29日、創壊共闘アクションゲーム『ガンダムブレイカー4』を発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4で、通常版の価格は7700円(税込)。Nintendo Switch/PS5/PS4向けにはパッケージ版も発売される。本作のプロデューサー田中聖憲氏によれば、本作の開発方針にはシリーズ前作『New ガンダムブレイカー』におけるフィードバックが活かされているという。

『ガンダムブレイカー4』は、ガンダムのプラモデルであるガンプラをモチーフとした創壊共闘アクションゲーム『ガンダムブレイカー』シリーズの最新作だ。ソロプレイおよび最大3人でのオンライン協力プレイに対応する。プレイヤーは250機以上の機体からパーツを組み合わせ、またウェザリングやペイント、パーツの位置・サイズ調整などを施して独自のガンプラを作成可能。パーツは全11か所に分けられ、ガンダムの頭にザクの体を組み合わせたり、左右の腕に別々のパーツを設定したりといったこともできる。


そして、作成した“俺ガンプラ”でミッションに挑戦。特定の目標の撃破や、敵機体の殲滅などのミッションが用意され、コンボや各種スキルを駆使して戦う。また本作では、左右で異なる武器を装備する二刀流アクションが可能に。ミッションやシチュエーションにあわせた武器の使い分けが攻略のカギになるとのこと。ミッションで敵を倒せば、敵ガンプラのパーツを収集でき、獲得したパーツにはアビリティがランダムで付与される要素も用意される。

今回、本作のチーフプロデューサー又野健太郎氏およびプロデューサー田中聖憲氏に対してIGNがインタビューを実施。田中氏によれば、2018年発売のシリーズ前作『New ガンダムブレイカー』では数多くのフィードバックが寄せられたという。同作では従来シリーズから世界観やルールが一新されたことがアピールされており、オンライン対戦要素となる3対3のチーム対抗共闘バトルなどが盛り込まれていた。

そんな同作ではシングルプレイモードでも、3対3のチームバトルが繰り広げられた。指令をこなしてポイントを競う形式になっており、従来シリーズにおけるボス戦などのメリハリのあるミッション形式のバトルが撤廃された点には不満も集まっていた。またバトル中にパーツを戦闘そっちのけで回収する必要があったり、パーツが戦闘中に付け変わるためオリジナルガンプラを作る楽しみが減っていたりといった点も課題として指摘されていた。結果としてSteamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約1660件中好評率45%にとどまる「賛否両論」ステータスとなるなど、ユーザー評価面で苦戦していたといえる。

『New ガンダムブレイカー』

田中氏によればこうしたフィードバックを反映して、『ガンダムブレイカー4』ではふたたびPvEにフォーカスしているという。またこのことで品質向上にも集中できているといい、前作以上に洗練されているというアクションや「ジオラマモード」といった新システムの開発にも繋がったようだ。機体にウェザリングを施したり、ジオラマモードにて背景を変えたりといったカスタマイズ要素も用意。「ガンプラ」を題材とするゲームとして、ユーザーの想像力を発揮できるシステムにも焦点が置かれているようだ。

ちなみに本作はPC(Steam)/PS5/PS4のほかNintendo Switch向けにも発売予定。コンソール版での対応フレームレートの違いも明かされており、PS5版では60fps、Nintendo SwitchおよびPS4版では30fpsとなるそうだ。

『ガンダムブレイカー4』

2016年発売の『ガンダムブレイカー3』ぶりのナンバリング新作となる『ガンダムブレイカー4』。『New ガンダムブレイカー』でのフィードバックをもとに、ナンバリング作品での持ち味であったPvE要素に主眼を置いた作品となっているようだ。ちなみに又野氏がファミ通.comのインタビューにて語ったところによると、本作では『ガンダムブレイカー』らしさについてスタッフ間でじっくりと話し合われて開発されたとのこと。ミッションをどんな“俺ガンプラ”でもクリア可能なバランスを目指しているといい、こだわりをもって機体を作り上げる楽しみも重視されているのだろう。『New ガンダムブレイカー』での反省も活かされているという、約6年ぶりに登場するシリーズ新作に期待がかかる。

『ガンダムブレイカー4』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4向けに8月29日発売予定だ。パッケージ版向けのコレクターズエディションや、ダウンロード版向けのデジタルデラックスエディション・デジタルアルティメットエディションの発売も予定されており、シーズンパスやジオラマDLCなどが同梱される。詳しくは公式サイトを確認してほしい。