ブロマンス探索ホラーADV『さいはて駅』5月18日配信へ。“依存度”で物語が変化する、二人の愛憎物語。

個人開発者のびぶ氏は5月13日、愛憎ブロマンス探索ホラーADV『さいはて駅』が5月18日に配信開始予定であることを発表した。対応プラットフォームはPC(Windows/MacOS)。本作は基本プレイ無料で公開予定。

個人開発者のびぶ氏は5月13日、愛憎ブロマンス探索ホラーADV『さいはて駅』が5月18日に配信開始予定であることを発表した。対応プラットフォームはPC(Windows/MacOS)。ゲーム内インターフェイスは日本語表示に対応。本作は基本プレイ無料で公開予定。

『さいはて駅』は、成人男性2人が織り成す探索ホラーノベルゲームだ。メインキャラクターの「春夏冬ハル」と「立浪シオン」は、共に同じ会社に勤める26歳の男性だ。春夏冬は立浪より2ヵ月早く入社したため、立浪より“先輩”と呼ばれ慕われている。しかし、その性格や人柄は対照的で、立浪は明るく優秀な人物として描かれる一方、春夏冬は卑屈で要領が悪い人間として描かれている。春夏冬はそういった立浪の優秀さに劣等感や嫉妬を感じたため、一方的に彼を遠ざけるようにしている。


本作の物語は、そんな対照的な二人が共に終電を逃し「さいはて駅」と呼ばれる見知らぬ駅に辿り着いたところから始まる。疎遠であった二人は「さいはて駅」からの生存を目指していく仲で打ち解け、やがて「さいはて駅」の真実に迫ることとなるようだ。また本作の公開されているスクリーンショットからは、明るく朗らかな性格として描かれる立浪の少し歪んだ感情が垣間見えるシーンも確認することができる。

『さいはて駅』においては、4つのマルチエンディング形式のストーリーが採用されている。プレイヤーの行動によって変化する「依存度」の変動により、物語が変わる仕様のようだ。なお本作はプレイ時間およそ3~4時間を想定しており、ドッキリ要素は存在しないとのこと。セーブが不要で、ゲームオーバーになった場合、その場からのコンティニューが可能となっている。本作を手がけるびぶ氏によると、本作は難易度が低めに設定されているとのこと。メインキャラクター同士の会話が多めに設定されていることから、キャラクター同士の掛け合いを存分に楽しむことができるのだろう。


『さいはて駅』を手がけるのは、個人開発者のびぶ氏だ。同氏は「絵本のような温かみのあるタッチ」でイラストを手がけるイラストレーターである傍ら、本作の制作を手掛けている。同氏のXにて公開されている本作のスクリーンショットからは、キャラクターたちの掛け合いの様子をいくつか確認することができる。なかには春夏冬ハルとかつて親しかったと思われる「テンジク アオイ」と呼ばれる女性や、当時虐められていた場面が描かれている。可愛らしく温かみのあるテイストのイラストに、少しダークな雰囲気が含まれているのが印象的だ。本作においては、同氏が手がけるイラストを媒介として、メインキャラクターたちの織り成す愛憎物語が期待できそうだ。


『さいはて駅』は、PC(Windows/MacOS)向けに基本プレイ無料で5月18日配信予定。可愛らしくもダークなブロマンス世界に乗車してみたい人は、ぜひ本作をプレイしてみてはいかがだろうか。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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