中世都市づくり『Manor Lords』ベータ版アプデで“入居拒否”や働かない人続出バグなどいろいろ修正。領主の納税義務など新要素も追加


デベロッパーのSlavic Magicは5月10日、『Manor Lords』に向けてバージョン0.7.960となるアップデートを実施した。このアップデートは本作のベータブランチ版にむけてリリースされている。バージョン0.7.960では、“入居拒否バグ”などの各種不具合の調整や、新たな税「King’s Tax」の実装などがおこなわれている。

『Manor Lords』は、14世紀のドイツ・フランケン地方をモチーフにした世界を舞台にする都市建設・戦略ゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)。またPC Game Passにも対応している。なおゲーム内表示は日本語表示に対応する。プレイヤーはこの中世を生きる領主となり、未開の地を開拓。土地ごとの特徴にあわせていくつも集落を作りながら、活気ある街へと発展させていく。また、本作には他地域との交易など外交要素もあり、領土をめぐって戦争が勃発することもある。プレイヤーはリアルタイムで戦略バトルを展開することとなる。

本作に向けて今回5月10日に配信されたバージョン0.7.960では、ユーザーより寄せられたよくある不具合などを修正することが目的だったとしている。たとえば今回のアップデートでは“ホームレスバグ”が修正された。


これは、町が襲撃され住民の家を再建した際などに、新たな家への入居をおこなってくれなかったり、ホームレスキャンプをアップデートした場合にも移り住んでくれなかったりする不具合であった。今までは対症療法として、セーブ/ロードをおこなう以外に解決策が特になかった(関連記事)。それがバージョン0.7.960で修正されたかたちだ。ほかエールの消費量が75%削減されたり、弓兵のダメージが向上したりするなど、多くの点で調整が加えられている。

さらに調整に加え、新たな要素の実装もおこなわれている。まず「King’s Tax(年間王室税)」と呼ばれるメカニズムが有効化。これはプレイヤー領主やAIを含む全員から国王に向けて毎年徴収され、配下の家臣たちに分配される税金となる。このことによって、プレイヤー領主が不健全に財産をため込むことが少し難しくなると想定しているようだ。また今後、借金を返済できなかった場合、しだいに王の寵愛を失っていき、最終的には取り立てのために軍隊まで送られるようになるという。

ほかにもグローバル/ローカルでの交易を切り替えられるようになった。ローカルに設定すると、交易所を、征服している領地間での品物の交換のみに使用することができるようだ。交換にあたっては、交換元と交換先で、2つの交易所が必要となる。重要な品物などはこの機能を活かし、輸送網の管理がやりやすくなるかもしれない。


これら以外にも供給過剰/供給不足に対する修正や、何の仕事もしない「”None” people」が出現するバグの修正、AI領主の領土拡大スピードが抑制されるなど、さまざまな変更が加えられている。詳細は公式パッチノートを参照されたい。なお本作公式によれば、ベータブランチにアクセスする際には、セーブデータのバックアップを作成することが推奨されている。

『Manor Lords』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)向けに早期アクセス配信中だ。PC Game Pass向けにも提供されている。