『メルティブラッド:タイプルミナ』Ver.1.45の内容がとても縦に長い。「ミニアップデート」で過去最長のパッチノート公開

Project LUMINAは5月7日、『メルティブラッド:タイプルミナ(MELTY BLOOD: TYPE LUMINA)』にてアップデートVer.1.45を配信開始した。パッチノートが「非常に縦に長い画像」として公開されている。

Project LUMINAは5月7日、『メルティブラッド:タイプルミナ(MELTY BLOOD: TYPE LUMINA)』にてアップデートVer.1.45を配信開始した。同アップデートでは、全キャラクターへの調整やバトルシステムの一部変更など調整が実施。放送内ではミニアップデートとも称されていたが、大規模なアップデートとなっている。あわせてパッチノートが画像形式で公開されており、なんと縦幅は2万4076ピクセルにも及んでいる。


『メルティブラッド:タイプルミナ』は、TYPE-MOONによる伝奇ビジュアルノベル『月姫 -A piece of blue glass moon-』をベースとした、2D対戦格闘ゲーム。『月姫』を原作としてきた格闘ゲーム『メルティブラッド』のシリーズ最新作となっている。本作ではノエルやヴローヴといった新キャラクターも含めて、『月姫』のキャラクターを中心に22名がプレイアブルキャラとして登場。ボタン連打でコンボが完走できるシステムや、ロールバックネットコードによる快適なオンライン対戦などと共に、戦いが繰り広げられている。

開発は『メルティブラッド』シリーズを手がけてきたフランスパンが担当。ストーリーモードなどでは、奈須きのこ氏による物語も用意されている。なお本作は2021年9月にリリース。無料アップデートによって、キャラクターの追加やバランス調整なども実施されてきた。販売本数は全世界累計で45万本を突破している。またSteamのユーザレビューでは、記事執筆時点で7632件中88%の好評を得てステータス「非常に好評」となっている。


今回配信されたVer.1.45は、バトルシステムの一部変更や全キャラクターへの調整など、多岐にわたるアップデートとなっている。バトルシステムでは、シールド関連の一部仕様が変更されており、駆け引きがわかりやすくなった。コマンドの先行入力受付時間も増加しており、コンボの難易度も下げられている。またキャラクターの調整では、基本的には全キャラクターが強化。ロアや青子など一部強すぎる技や戦術の弱体化をおこないつつも、ちょっとした新技が追加されたキャラクターなども存在しており、実質的には大きなアップデートとなっている。

パッチノート画像をブラウザ上で開いたスクリーンショット

そんな多岐に渡る変更を含むVer.1.45であるが、公開されたパッチノートも非常に長くなっている。具体的には、画像サイズは横1024ピクセルに対して縦2万4076ピクセル。縦幅が横幅の約23倍にも及ぶ、超縦長の画像となっている。縮小せず一気に表示させるためには、4K対応モニターが縦に12枚必要なサイズだ。オンラインゲームやPvPが中心のゲームでは、パッチノートは長くなりがちであるが、その中でもなかなかの長さなのではないだろうか。

『メルティブラッド:タイプルミナ』では、パッチノートを拡張子PNGの画像形式で公開。1枚の画像によって、アップデート内容が確認可能になっている。つまり、調整内容や新コンテンツなどが多ければ多いほど、パッチノートは縦に伸びていく。アップデートVer.1.45の内容の多さが、画像の長さにも反映されたわけである。なおパッチノート内は、大まかな調整意図を添えつつ変更点を淡々と伝える内容となっており、単純に項目の多さが長さに繋がっている。

本作におけるパッチノートの長さを振り返ってみよう。不具合修正が中心だったVer.1.04やVer.1.33などは、縦幅が約4000から5000ピクセルほどで収まっている。パッチノートとしては、読みやすい長さと言えるだろう。続いて不具合修正に加えて一部バランス調整もおこなわれたVer.1.10では縦6133ピクセル。新キャラクター追加や遊びの幅を広げることを目的とした調整も実施されたVer.1.40やVer.1.43では、縦1万ピクセルを突破。ネコアルクおよびマシュの追加にあわせてシステムや技の見直しもおこなわれたVer.1.31では、過去最長の縦1万9525ピクセルを記録していた。

調整内容が発表された情報配信番組「メルブラ放送局【5月2日】」で開発ディレクターの芹沢鴨音氏は、アップデートVer.1.45を「結構なボリューム」と言いかけた後に言い直し、「ミニアップデート」と称していた。実際のアップデート内容は、調整内容の紹介が約2時間、スライド70枚以上に及ぶほど。新キャラクターがいないことを差し引いても、「ミニアップデート」には収まりきらない大ボリュームとなっており、パッチノートも自然と最長になったわけである。「ミニアップデート」との言及は、さまざまな事情を考慮しての謙遜だったと思われるが、では大型アップデートではどうなるのか。パッチノートの長さも含めて、今後にも期待したいところだ。


メルティブラッド:タイプルミナ』は、PlayStation 4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに、通常価格税込7480円で発売中だ。またVer.1.45のパッチノートについては、公式サイトを確認してほしい。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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