『サガ エメラルド ビヨンド』PS版でトロコンを成し遂げたプレイヤーが現る、現在世界でひとり。河津秋敏ディレクターもお祝い

スクウェア・エニックスより4月25日に発売された『サガ エメラルド ビヨンド』。発売から一週間が経ち、はじめて全実績を解除したプラチナトロフィーを取得するプレイヤーが現れた。本作のディレクターを務める河津秋敏氏もX上で直接リプライを送るかたちで反応を寄せている。

スクウェア・エニックスより4月25日に発売された『サガ エメラルド ビヨンド』。発売から一週間が経ち、はじめて全実績を解除したプラチナトロフィーを取得するプレイヤーが現れた。本作のディレクターを務める河津秋敏氏もX上で直接リプライを送るかたちで反応を寄せている。

『サガ エメラルド ビヨンド』は4月25日に発売された「サガ」シリーズの生みの親である河津秋敏氏がディレクターを務める完全新作。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4。種族や目的のまったく異なる6人5組のキャラクターたちが、連接領域と呼ばれる異空間と、そこから繋がる17の世界を巡る冒険をするRPGだ。

本作はフリーシナリオ制が採用されている。最初に選んだ5組の主人公で異なるルートが展開され、プレイヤーが選んだ選択肢によっては同じ主人公でも全く違った展開になる。さらに複数回の周回を前提としている要素や、他主人公の周回における達成状況が絡んでいるかのようなイベントも次々と発見されていた。本作の攻略を進めるプレイヤーの間でも、複雑に絡み合うフラグを管理し、すべての実績の解除条件を達成するのは相当難しいのではないかと噂されていた。発売後一週間が経った状態でも、トロフィーコンプリート者が現れなかった状況がそれを裏付けているとも言えるだろう。

そんな中5月4日に、kaihuku_suruyo氏がPS版における全実績を解除したプラチナトロフィーの取得を報告した。実績解除状況を確認できる外部サイトPSNPROFILESによると、本稿執筆時点でも、全世界でプラチナトロフィーを取得しているのはkaihuku_suruyo氏ただ一名のみのようだ。本作は他プラットフォームでもリリースされているとはいえ、確認できる範囲ではまさに前人未踏の領域といえる。kaihuku_suruyo氏いわく、発売されてからほとんどの時間を本作に費やしたとのこと。同氏の圧倒的な熱意もさることながら、それだけの熱量と時間をかけてようやくプラチナトロフィーが獲得できる、という点に本作の底の知れなさが伺える。

これに対し、本作のディレクターを務める河津氏もX上で反応。本ポストに対するリプライで直接感謝を述べている。ディレクター直々の反応というのもあり、喜びもひとしおのようだ。

このポストに対する反応のほかにも、河津氏は以前よりX上で「サガ」ファンと積極的に交流する姿がたびたび見受けられていた。『サガ エメラルド ビヨンド』発売後も、本作に対する感想やバグ報告、ゲームの仕様や、はたまた攻略のアドバイスにいたるまで、河津氏本人のアカウントで直接リプライを返しているようすが伺える。X上にアカウントを開設し情報発信やファンとの交流をするクリエイターは多数いるものの、河津氏のようにここまでフラットにファンと直接交流する例は珍しいと言える。今回のプラチナトロフィー獲得の報告もX上でのファンの反応として本人の目に止まったかたちだろう。

また同氏はトロフィーコンプリートの条件についても言及、本作で「真の最強のボス」の撃破をトロフィー対象にしていない理由として、コンプ率が極端に下がってしまうため今回は避けているとのことだ。トロフィーコンプ率が本稿執筆時点でも約5.8%と低かった、前作『サガ スカーレット グレイス 緋色の野望』を踏まえての発言だろう。しかしその上でも本作のトロフィーコンプリートの達成者は一人しか現れていない。相当に達成は難しくなっていることは間違いないだろう。シリーズをやりこんだ「サガ」プレイヤーにもチャレンジのしがいのある作品と言えそうだ。

本稿執筆でも世界初のプラチナトロフィー達成の報告から約3日が経過しているが、いまだに二人目の達成者は現れていない。世界中のプレイヤーが攻略を進めていることを考えても、相当に難しい達成条件となっているようだ。そうした本作の攻略に行き詰まったら、河津氏のXを参照してみるのもよいだろう。攻略に対するヒントや仕様に言及されているかもしれない。

Jun Namba
Jun Namba

埼玉生まれBioWare育ちです。悪そうなやつはだいたいおま国でした。RPG全般が好きですが、下手の横好きでいろいろなジャンルに手を出しています。

Articles: 401