昭和日本・自動販売機ビジネスシム『Honcho』発表。『Jalopy』開発元新作の舞台はなんと日本、ボロ軽トラを修理し田舎町を走る配達生活

Minskworksは5月4日、自動販売機ビジネス・シミュレーションゲーム『Honcho』を発表した。『Jalopy』開発元新作の舞台はなんと日本になるようだ。

デベロッパーのMinskworksは5月4日、自動販売機ビジネス・シミュレーションゲーム『Honcho』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。

本作は、1980年代の昭和の日本を舞台に自動販売機ビジネスを展開するシミュレーションゲームだ。主人公のキエコは、祖父が突然亡くなったことで、自動販売機を扱う会社を受け継ぐことに。大変ではあるが儲かる仕事だとされ、会社を成長させるなかでは、希望や謎、裏切りが入り混じった心温まる物語にも触れることになるという。


『Honcho』にてプレイヤーは、自動販売機の設置や商品の配達などをこなすこととなり、そのためには足となる車が必要。まずはオークションにて軽トラックを購入する。いくつかの車種から選択できる模様であるが、現時点ではホンダT360をモチーフにしたと思しき軽トラックのみが披露されている。1963年製で走行距離は約80万km。280kgまでの荷物を積むことができ、価格は9万2000円ほどとのこと。

買ったばかりの車は錆だらけで、燃料漏れなどの不具合もあって状態はあまり良くはなく、仕事に取り掛かる前に修理しなければならない。車体のサビを落とし、燃料タンクを補修。またオイルを交換したり、不足している部品を取り付けたり、緩んだボルトをスパナで締めたり。本作は経営シミュレーションゲームではあるが、こうした車の修理や日々のメンテナンスなども、ゲームプレイの大きな部分を占めるようだ。

 


車が安全に走れる状態になると、いよいよ仕事開始だ。マップは自動生成されたオープンワールドの田舎町。各所に自動販売機を設置し、そして仕入れた缶ジュースなどの商品を、車を運転して配達していく。この配達がミッション形式になっており、それぞれ配達距離をはじめ道路状況や気候条件などが異なる模様。また、ルート上にガソリンスタンドがあるのかどうかや、行き先までのマップが用意されているのかどうかといった特別な条件も設定されるようだ。

そして仕事を完了すると、報酬としてお金を得られるほか、車のパーツを入手できることもある。そのパーツを使って、愛車をカスタマイズ・アップグレードさせることができるのだろう。また、不動産を購入したり、新たな市場を開拓したりして、ビジネスをさらに拡大させていくのだ。


本作の開発元Minskworksは、ボロ車修理&東欧ドライブゲーム『Jalopy』や、退廃都市生活シム『Landlord’s Super』といった個性的な作品で知られるイギリスのインディースタジオ。本作『Honcho』は、『Jalopy』の精神的後継作として開発中とのことで、車のシミュレーションにやたらこだわっているのはそうした背景があるためのようだ。

『Honcho』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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