クトゥルフ神話題材ホラーADV『血の百合ループ』Steamにて9月17日配信へ。開発者のTRPGセッションを元にした、凄惨な血まみれのループ
台湾のインディーゲーム開発チームSounding Stoneは、『血の百合ループ』を9月17日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語字幕に対応予定。312円での販売が予定されている。またストアページでは体験版が公開中だ。
『血の百合ループ』は、世界を塗り替える友情を見届ける、クトゥルフ神話を題材としたホラーADVである。本作のメインキャラクター・スイは、社会人になったばかりでストレスが溜まっているせいか、最近悪夢に悩まされていた。ある日スイは、大学時代からの親友リリと過ごす夢を見る。夢の中のリリは、バッグからおもむろに包丁を取り出し、奇妙な呪文を詠唱。包丁を手慣れた様子で自身の首へ押し当て、そのまま喉を掻き切ってしまう。地面が赤く染まる中、リリのバッグから1枚のディスクが転げ落ちていた。
翌日、凄惨な夢を見たスイは、大学のオカルト研究部時代の仲間であるハカセと共にリリの誕生日を祝う。誕生会は滞りなく終わり、リリは近所のバス停まで2人を送っていく。しかしふとしたきっかけから、リリは夢の中と同じように呪文を唱え、包丁で喉を掻き切ってしまう。スイは気がつくと、リリの誕生日の朝へ戻っていた。血まみれの悪夢に関するループが、クトゥルフ神話の要素を交えて描かれるようだ。
スイとリリの運命は、ホラーADVとして展開される。本作ではマップ上の気になるものを調べ、NPCと話すと物語が進行。手がかりを集めていくことで、リリの秘密を突き止める。探索や会話によってゲームを進めていくのだろう。プレスリリースによると、3種類の結末が存在。プレイヤーの選択によって、スイとリリの辿る運命が変化するようだ。
本作を手がけているのは、台湾のインディーゲーム開発チームSounding Stoneだ。過去作としては、『除霊(物理)ケース01』や『ケース00:人食いくん』など、ノベル/ADV作品をリリース。2023年9月にリリースされた『ケース03:真・人食いくん』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー32件中96%の好評を獲得している。
本作『血の百合ループ』は、開発者が友人と遊んだTPRGシナリオがベースになっている。マリコロ氏が公開している「クトゥルフ神話TRPG」用シナリオ「雪の先」を用いたセッションの内容を、大幅に脚色しているそうだ。本作はマリコロ氏の許可を得た上で制作が進められている。またストアページでは、体験版が公開中となっている。 『血の百合ループ』はPC(Steam)向けに、9月17日リリース予定。通常価格は312円の予定となっている。