『League of Legends』5月15日配信予定の次パッチでは2つのルーンが削除予定。「ゲームの健全性への影響」を考慮した結果

Riot Gamesは5月1日、『League of Legends』に向けてパッチ14.9を配信した。あわせて5月15日に適用予定となる、パッチ14.10での変更点の紹介をおこなった。

Riot Gamesは5月1日、『League of Legends』(以下、LoL)に向けてパッチ14.9を配信した。あわせて5月15日に適用予定となる、パッチ14.10での変更点の紹介をおこなった。そこではルーン「リーサルテンポ」「プレデター」の削除や、ADCアイテムシステムの変更の予定があることが明かされている。


公式サイト上に掲載された「スプリット2 ゲームプレイプレビュー」では、5月15日に配信予定である『LoL』パッチ14.10、およびスプリット2についての変更点が記載されている。本作は2024年において、スプリット制を採用しており、シーズン2024を3つに分割。シーズン2024の開幕となる14.1パッチではマップとなるサモナーズリフトの地形変更が実施された。加えて試合でひとつしか所持できないティアのアイテム、ミシックアイテムの廃止などがおこなわれ、環境に大きな変化が起こった(関連記事)。

Riot Gamesによれば、パッチ14.10での最大の目標は、プレイヤーの満足度を満たしていないルーンや、ゲームの健全性を損なうルーンを判断することだったという。その判断の結果、「リーサルテンポ」と「プレデター」が削除されることになったようだ。

リーサルテンポは栄華カテゴリのルーンだ。敵チャンピオンに通常攻撃をおこなうことで発動し、6秒間攻撃速度が増加。この効果は最大6回まで重複し、その際には射程も向上する。またプレデターは覇道カテゴリのルーン。アイテムであるブーツに発動効果を付与する。効果を発動した際には、敵チャンピオンを追いかける場合のみ移動速度が向上。敵チャンピオンに攻撃すると、移動速度が元に戻る代わりに、追加ダメージを与えるというルーンだ。


リーサルテンポについては、主に遠距離攻撃を得意とするマークスマンが用いていた。とはいえ、通常攻撃を発動のトリガーとするため、近距離攻撃のチャンピオンでも使用することがあり、アイテムがない、あるいは少ない状態でも、一定の攻撃速度を確保できていた。今回Riot Gamesは、このルーンを削除することにより、より攻撃速度上昇アイテムの重要性を強める狙いがあるようだ。代替のルーンとしては、「フリートフットワーク」、「征服者」、「ヘイルブレード」、「プレスアタック」のどれかに落ち着くことになるだろうとRiot Gamesは判断しているようだ。

なおプレスアタックについては、3回連続で敵チャンピオンを攻撃した際の追加ダメージを与えるが、それに加え、戦闘から離脱するまで自身のダメージが増加するようになる。リーサルテンポの継戦能力を、プレスアタックが効果を変え引き継ぐかたちだ。

またプレデターについては、移動速度増加による高い遊撃性能を活かしミッドレーンにシンジドが登場するなどといったゲームプレイが散見されていた。そうした「不健全なパターン」を抑制するために、長期間大幅に弱体化させていたとのこと。それが今回のルーンの調整に伴って、削除という結果に落ち着いたとみられる。また同ルーンの削除についてRiot Gamesは、プレデターを用いていたチャンピオンの大部分は他のルーンを使用しており、影響は少ないと見込んでいるようだ。


さらに、ADC向けのアイテムにも調整が加えられるようだ。レジェンドアイテムで上昇するクリティカル率が20%から25%に増加。クリティカル率を高めるビルドは4つのアイテムで100%となる。これによってビルドの柔軟性が増すとしている。そのほかにも、移動速度を向上させるアイテムや、通常攻撃効果を適用するアイテムについても、ステータスの変更や、アイテムを完成させるレシピに変更が入っているという。

そのほかパッチ14.10では「キルヒアイスシャード」や「ストームレイザー」といったアイテムが削除されたり、サブルーンである「オーバーヒール」が「アブソーブライフ」に変更されたりするなど、多くの調整がおこなわれるようだ。詳細については公式サイトを確認されたい。

League of Legends』はPC向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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