『ディアブロ4』新シーズンでは「過去最大のゲームプレイアプデ」実施へ。装備ドロップが“少数精鋭化”して特性強化など可能に、不要アイテム大量化の悩み軽減

Blizzard Entertainmentは5月1日、『ディアブロ4(Diablo IV)』のシーズン4アップデートの詳細を発表した。さまざまな新要素や調整が紹介されている。

Blizzard Entertainmentは5月1日、『ディアブロ4(Diablo IV)』のシーズン4アップデートの詳細を発表した。アイテムシステムの刷新など、さまざまな新要素や調整が紹介されている。なお同シーズンは日本時間5月15日2時から開始予定だ。


『ディアブロ4』のシーズン4「武装再錬」ではまず、アイテムシステムが刷新。アイテムの特性の数がレジェンダリー・アイテムで3、レア・アイテムで2に減少する一方で、特性の効果が高まるという。ライフの最大値などの基本ステータスが増加する特性が登場するほか、特性の数値は全体的に向上するそうだ。さらに後述の「焼戻」や「名工品制作」といった新システムにより、アイテムに新たな特性を追加したり特性を強化したりすることが可能となっている。

一方で、モンスターを倒した際にドロップするアイテムの数は大幅に減少。ドロップしたアイテムがより高確率で高い価値を有するようになり、アイテム整理に費やす時間を短くする狙いがあるそうだ。

なおワールドティアは獲得できるアイテムのレア度に影響するようになり、ワールドティアIIIでは神聖以上のアイテムのみがドロップし、ワールドティアIVでは祖霊アイテムのみがドロップする。レベル95以上の敵からドロップするレジェンダリー・アイテムのアイテムパワーは、常に925になるそうだ。また一部のユニーク・アイテムはワールドティアIとIIの時点で出現し始め、ワールドティアIIIではすべてのユニーク・アイテムがドロップ。ウーバー・ユニークはアイテムパワーが最大の状態でレベル55のモンスターを倒すことでドロップするようになるとのこと。


また力の古文書にもアップデートが実施される。レジェンダリー・アイテムを分解すると化身が抽出されて力の古文書に登録。所持品のスペースを消費することなく、何度でも利用できるようになるという。登録された化身よりも強力な数値をもつ化身を抽出した際には、力の古文書内の化身の数値も上書きされるようだ。最大の数値をもつ化身が抽出できた際には、力の古文書にその化身が完成したことがわかるようになっているとのこと。

そして新たなシステム「焼戻」では、通常アイテムとして入手できる「焼戻秘伝書」によって特性を習得し、鍛冶屋で装備に付与することが可能だ。刷新後の力の古文書と同じく、習得した特性は何度でも好きなだけ利用可能とのこと。ただし装備には焼戻耐久力が設定されており、それぞれの装備を焼戻できる回数には上限が設けられているそうだ。秘伝書によって習得できる特性は、基本的には武器、攻撃、防御、機動力、ユーティリティ、リソースの6種類のいずれかに分類されるそうだ。ほしい特性をもつ装備を手に入れるまでの時間を短縮できるシステムとなるだろう。

もうひとつの新システム「名工品制作」はエンドゲームコンテンツのひとつになるという。名工品制作では、新たな高難易度コンテンツ「名匠の奈落」に挑戦することで獲得可能な希少な素材を用いて装備の特性を強化可能。1段階ごとに装備のすべての特性を強化することができるほか、4段階ごとにランダムにひとつの特性が大幅に強化される。強化はリセットして最初からやり直すこともできるといい、理想の装備を求めて素材を集め強化を重ねる要素となりそうだ。

ちなみに名匠の奈落の挑戦には、ワールドティアIVにて、ティア46のナイトメア・ダンジョンに挑むクエストをクリアする必要がある。クエストクリア後にさまざまなエンドゲームコンテンツにて「ルーンの破片」を集め、ケリガーのオベリスクを起動することで名匠の奈落に挑戦可能だ。名匠の奈落には最大4人チームで挑戦可能。10分の制限時間内に一定数の敵モンスターを倒して最終ボスを倒すことを目指す。プレイヤーが倒されるたびに残り時間が短縮される一方、クリア時の残り時間の猶予に応じて報酬が豪華になるそうだ。


このほかヘルタイドにも変化が加わり、敵を倒したり「拷問されし賜物」を開けたりすることでプレイヤーの「脅威レベル」が上昇。敵の危険度や出現頻度が上昇するという。さらに上限であるレベル3になると「地獄の烙印」を付与され、逆上した大量のモンスターが殺到。これを生き延びるとプレイヤーキャラのクラスのいずれかがモチーフとなった地獄の使者「ヘルボーン」が襲い掛かってくるそうだ。ヘルタイド中にプレイヤーが倒されるか、ヘルボーンを倒すことができれば脅威レベルはリセットされるとのこと。

なお拷問されし賜物を開けるかヘルボーンを倒すことで「祟られし心臓」を獲得可能で、心臓を3つ使用することで儀式をおこなえる。儀式では悪魔の群れが押し寄せてくるほか最後には「血の乙女」が出現し、撃破することで豪華な報酬を獲得できるそうだ。一連のヘルタイドの変更は永遠なる領域とシーズンの領域の両方に適用され、シーズン4終了後も継続される。ちなみにシーズン4中限定の要素として、エリクサー「冒涜の怨髄」を利用してヘルタイドのモンスターレベルを10上昇させることが可能。「消し炭」のドロップ率が上昇するそうだ。

このほか今回の発表では、バトルパスなどシーズン4のさまざまな変更点が紹介されている。詳細はこちらの公式サイトを確認されたい。

来月6月6日には正式リリース後1周年を迎える『ディアブロ4』。節目となるシーズン4では、アイテムシステムの刷新など大幅な変更が加えられるかたちだ。なおシーズン4アップデートは、4月3日から10日まで実施されていた初のパブリック・テストを経ての実装となる。テスト時のフィードバックをもとにして調整がおこなわれていることだろう。ちなみに日本時間5月3日3時からは公式ライブ配信「開発者アップデート」が実施され、開発チームによりシーズン4の詳細情報が紹介予定。同配信後に、パッチノートも公開されるそうだ。続報にも注目したい。

ディアブロ4』はPC(Steam/Battle.net)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox Game Pass向けにも提供されている。シーズン4「武装再錬」は日本時間5月15日2時から開幕予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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