『VALORANT』アプデ8.08にてヴァイパーとサイファー弱体化。モクと空爆、スパイカメラに調整が入り、メタピックにテコ入れ
Riot Gamesは4月30日、『VALORANT』パッチ8.08の内容を公開した。同パッチではヴァイパーのスモークとスネークバイト、サイファーのトラップワイヤーとスパイカメラが弱体化されている。
『VALORANT』はRiot Gamesが手がける、基本プレイ無料FPSだ。プレイヤーらはエージェントと呼ばれる、それぞれの能力と役割をもったキャラクターを選択。5人1組のチームで攻守に分かれ、アタッカー側はスパイクと呼ばれるアイテムを指定されたエリアに設置し、一定時間防衛。一方のディフェンダー側はそれを防ぐことを目的とする。
今回のパッチでは、ヴァイパーとサイファーに調整が加えられている。両エージェントは本稿執筆段階で本作の“メタ”ピックとしての地位を確立しており、特にヴァイパーに関してRiot Gamesはパッチ8.05以前より「圧倒的な存在」と認識していたようだ(関連記事)。本日公開されたパッチ8.08では、そういった現状を打破するような調整がいくつか見受けられる。まずヴァイパーのアビリティの調整内容を見てみよう。
■「トキシックスクリーン(E)」と「ポイズンクラウド(Q)」
・個々のスモーク最大持続時間:15秒>>13.5秒>>12秒
・スモーク展開に必要最低限の毒素量:20%>>30%
・スモークの再展開までのクールダウン時間:8秒>>5.5秒>>5秒
■「ポイズンクラウド(Q)」
・購入フェーズのみ回収可能に
■「スネークバイト(C)」
・チャージ数:2>>1
・価格:200>>300
・効果時間:5.5秒>>6.5秒
ヴァイパーのアビリティでは意図しない調整が何度か加えられた経緯があり、数値は左から順にパッチ7.09以前、パッチ7.09以後、そして最後の数値が本パッチでの最終調整された数値となっている。まず本パッチからスモーク全般の最大時間が減少し、再展開までのクールダウンも同様に減少している。また以前は回収可能であったポイズンクラウドも、ラウンド中での回収が不可能となった。Riot Gamesは、この変更によって試合全体のなかでプレイヤーがスモークを上手く管理する必要性が生まれてくるだろうと期待しているという。
またスネークバイトもチャージ数が2個から1個に減少している。これについてRiot Gamesは、スモークが使えない間の穴埋めとして使われていた本スキルを自由に使うことができなくなり、結果として本エージェントの肝である毒素管理の必要性が高まることを期待しているという。なお効果時間は延長されているため、試合中にスネークバイト1つあたりが及ぼす影響も少しばかりあがったかたちだ。
続いてヴァイパーと肩を並べて本作のメタとしての立ち位置を確立していたサイファーにも調整が加えられている。
■「トラップワイヤー(C)」
・再起動時間:1秒>>2秒
・スロウ効果時間:2秒>>1.25秒
■「スパイカメラ(E)」
・サイファーに監視されている相手プレイヤーは、監視されているあいだループする効果音が聞こえるように調整
まず強力となりすぎたトラップワイヤーの再起動時間やスロウ効果時間に調整が加えられている。これにより、トラップワイヤーにかかったプレイヤーがデスを回避する確率が少し高められるようだ。この調整についてRiot Gamesは、広範囲の情報収集能力に長けたエージェントにしては、足止めするための能力が強力すぎたための調整だとしている。
またスパイカメラに覗かれている敵プレイヤーには効果音が流れるようになった。本パッチ以前はサイファーに覗かれていても効果音などは発生しなかったため、相手プレイヤーはカメラに気付かなければ一方的に敵の情報収集が可能であった。しかし本パッチでの修正により、対抗手段が存在しなかったスパイカメラに対してもメスが入れられたかたちだ。
そのほかパッチ8.08では、Premierモードにおける昇格システムの追加、特定アビリティの視線チェックの修正、トラップワイヤーの表示バグなどが修正されている。これらの詳細については、公式パッチノートを参照されたい。
『VALORANT』は、PC向けに基本プレイ無料にて配信中だ。