3分で魔王と戦うドタバタ冒険譚『寝坊勇者』フリーゲームとして公開。時間までに魔王城へ向かう、慌ただしい勇者ちゃんの昼

ゲーム制作者のがろちゃん氏は4月29日、『寝坊勇者』をフリーゲームとして公開した。寝坊した勇者ちゃんが3分で魔王と戦う、ドタバタアクションアドベンチャーゲームである。

ゲーム制作者のがろちゃん氏は4月29日、『寝坊勇者』をフリーゲームとして公開した。フリーゲーム夢現にて、ブラウザから無料でプレイ可能となっている。


『寝坊勇者』は、寝坊した勇者ちゃんが3分で魔王と戦う、ドタバタアクションアドベンチャーゲームである。本作の世界では、時間に厳しい魔王タイムが激怒し、世界を滅ぼそうとしていた。魔王タイムにとって、約束の際には遅くとも30分前の現地到着が常識である。しかし、勇者は決闘の3分前になっても魔王城へやってこない。怒った魔王は、3分後に世界を滅ぼそうと決意するのだった。

一方、主人公の勇者ドクロリーヌが目を覚ますと、待ち合わせの3分前の13時57分になっていた。約束に遅れると、また魔王に怒られてしまう。寝坊した勇者ちゃんは、3分以内の到着を目指して自宅から出発。準備を整え仲間とともに魔王城へ向かう、勇者ちゃんの慌ただしい3分間が描かれる。


寝起きの勇者ちゃんは、残された3分の間に装備と仲間を揃え、魔王の元へ急ごうとする。本作では勇者ちゃんが起きた直後から、3分のカウントダウンがスタート。ゲーム開始から180秒が経過すると、ゲームオーバーになってしまう。勇者ちゃんが魔王との約束に間に合うように、プレイヤーも3分間でゲームクリアを目指すわけだ。

しかし魔王の元へ向かう途中には、強力な敵が存在。勇者ちゃんはレベル99であるものの、寝起きの何ももっていない状態では彼らに勝てない。そこで本作では、まずは勇者ちゃんの準備をイベントによって整えていく。たとえば勇者ちゃんは、勇者の剣をもつと攻撃力が上昇し、お風呂に入るとHPと攻撃力が上昇。魔法使いのコジカや盗賊のガウガウなど、イベントの達成でパーティーへ加わる仲間も登場する。基本的に敵とのバトルでは、攻撃力や特定のアイテム所持など条件を満たしていると、勇者ちゃんが一瞬で勝利する。勇者ちゃんの家や街など、道中にあるイベントで装備や仲間を整えて、魔王城へ向かうのだ。

プレイ時間は最短3分、やりこみで1時間とされている。実際に3分でクリアできるものの、本作には多数のイベントやヒントをくれるNPCなどが存在。3分では遊び尽くせない内容となっており、クリアまでに何度かの試行錯誤が必要になる。そのほか特徴としては、イラストやテキストによって勇者ちゃんと仲間たちが可愛らしく表現されている点も挙げられるだろう。本作では、幼い勇者ちゃんと仲間たちの様子や、試行錯誤でルートを構築するゲームプレイが、3分間に詰め込まれている。

本作を手がけているのは、ゲーム制作者のがろちゃん氏だ。過去作としては、『モテたい魔王さま!』や『7連休シミュレーター』など、多数の作品をフリーゲームとして公開している。フリーゲーム夢現内の記載によると、同氏はかわいくて楽しいゲームを1人で作っているという。本作『寝坊勇者』も、同氏個人によって制作された作品であるようだ。また本作は、1回のプレイ時間が3分程度のフリーゲームを対象とした「第29回3分ゲーコンテスト」の参加作品である。3分ゲーコンテストでは、本作以外にも多数の作品が公開中となっている。 『寝坊勇者』は、フリーゲーム夢現にてブラウザ向けに公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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