“痛覚再現”デバイスを使って、『Skyrim』をVRでプレイするストリーマーが痛そう。焼かれて、飛び降りて、そして膝に矢を受ける

Bethesdaから販売されている『The Elder Scrolls V: Skyrim』。本作について、“痛み”を再現するデバイスを装着し、VRでプレイするユーザーが話題となっている。

Bethesda Softworksから販売されている『The Elder Scrolls V: Skyrim』(以下、Skyrim)。本作について、“痛み”を再現するデバイスを装着し、VRでプレイするユーザーが話題となっている。海外メディアGamesRader+などが報じている。

Image Credit: GingasVR on YouTube


『Skyrim』はBethesda Game Studiosが手がけ、2011年11月に発売されたオープンワールドRPGだ。舞台となるのは北方のスカイリム。名もなき囚人の主人公は処刑を免れ、ドラゴンを巡る冒険を繰り広げることになる。また2017年には、同作のVR対応版『The Elder Scrolls V: Skyrim VR』が発売された。

そんな本作において、実際にゲーム内での“痛み”を感じられるように、デバイスをカスタマイズしたユーザーがいるようだ。GamesRader+が報じており、話題となっている。


そのユーザーとは、VRコンテンツクリエイターのGingasVR氏だ。同氏は『Skyrim』のほかにも、『Fallout 4』や『Beat Saber』など、さまざまなゲームをVR機器でプレイし、そのプレイ動画をYouTubeやTikTokなどに投稿している。

GingasVR氏は今回、『Skyrim』をVR機器にてプレイした動画を投稿した。その“冒険”にあたっての装備は、ヘッドマウントディスプレイのみに留まらない。同氏はまず、OWO社から展開されているボディスーツを着用。これは服の裏側に配置されているジェルパット部分に電流が流れることで、ゲームの体験に応じた触覚のフィードバックが得られるというもの。同氏はさらにその上からベスト型のボディスーツ(Haptic Suit)を着用している。

GingasVR氏の“装備”はそれだけではない。部屋内にはスマートプラグ経由で扇風機を設置しており、ゲーム内の温度や風を再現する役割を担っている。またデバイスとしてマイクを搭載しており、OpenAIによってNPCとも会話ができるようだ。この完全装備によって、『Skyrim』の世界に没入しようという目論見だろう。


YouTubeに投稿された動画では、さっそくドラゴンに焼かれ悲鳴をあげるGingasVR氏の様子が収められている。火の魔法などを使う際にも声をあげていることから、おそらく魔法の射出時の熱などが伝わってきているものと思われる。

ほかにもGingasVR氏は、ゲーム内の“痛み”を感じるかどうかを試すために、崖から飛び降りるべきかを、AIによって会話のできるフォロワー・Herikaに聞いている。Herikaは「Oh, yes. Definitely(飛び降りるべきです、間違いなく)」と即答。「Jumping off cliffs is the best way to test your pain tolerance(崖から飛び降りるのは、痛みへの耐性をテストするのに最適だ)」として、GingasVR氏に飛び降りを促している。同氏がそれに従って飛び降りると、同氏は着地した瞬間に痛みを感じたのか、うめき声をあげた。

何がGingasVR氏をそこまで駆り立てるのかは不明だ。とはいえ、数多くのデバイスやModを駆使しつつ、会話をして、風を感じ、痛みを体験するなど、『Skyrim』に没入することができたようだ。ちなみに直近では、ゲームにおける匂いを再現するデバイス「GameScent」が公開されていた(関連記事)。こうしたデバイスを組み合わせることで、そのうちゲームプレイを五感すべてで体験できる日が来るのかもしれない。

なお、GingasVR氏が着用していたボディスーツは上半身のみをカバーしている。仮に膝に矢を受けても上半身で痛みを感じることになりそうだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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