中世都市づくり『Manor Lords』で住民がホームレス生活をやめない“入居拒否バグ”発生との報告。開発側が対処中

Slavic Magicは4月26日、『Manor Lords』を早期アクセス配信開始した。そんな本作において、“NPCがやたらホームレスになってしまう”不具合が複数プレイヤーから報告されている。

デベロッパーのSlavic Magicは4月26日、『Manor Lords(マナー・ロード)』を早期アクセス配信開始し、さっそく人気を集めている。そんな本作において、“NPCがやたらホームレスになってしまう”不具合が複数プレイヤーから報告されている。


『Manor Lords』は、14世紀のドイツ・フランケン地方をモチーフにした世界を舞台にする都市建設・戦略ゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)で、日本語表示に対応する。プレイヤーはこの中世を生きる領主となり、未開の地を開拓。土地ごとの特徴にあわせていくつも集落を作りながら、活気ある街へと発展させていく。また、本作には他地域との交易など外交要素もあり、領土をめぐって戦争が勃発することもある。

街づくりにおいては、住宅地や商業地区、工業地区などを建設。本作は、実際に発展を遂げた中世の町や村の歴史を参考にしたシステムが採用されており、たとえば住宅地を割り当てると、住民たちは実在した土地区画制度に従って家を建てていく。住民からは税金によって収入を得られ、また農場や牧場などを通じて資源も入手可能。住民たちのさまざまなニーズにあわせて商品へと加工し、流通させたり交易に使ったりできる。

本作は4月26日に早期アクセス配信を開始して以降、同時接続プレイヤー数はピーク時で15万9701人を記録(SteamDB)。Steamユーザーレビューにおいても、本稿執筆時点で約5000件中92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得する人気作だ。


そんな本作で、“入居拒否問題”に悩まされるプレイヤーが続出しているようだ。海外掲示板RedditやSteamにおける本作スレッドでは、新しい家を建て、空きを十分確保したにも関わらず、人々が新しい家に移り住んでくれないという報告が相次いでいる。どうやらこの現象には、既知の不具合が関わっているようだ。

不具合の具体的な内容としては、町が襲撃され再建する過程で家を建て直すと、新しく建築した家に住人が入ってくれない、というもの。ほかにもゲーム初期のホームレスキャンプをアップグレードした後に、新たに家を建て、人々を移り住ませようとしても同様の状態に陥ってしまうことがあるようだ。

また対症療法としては、ゲームを保存し再度ロードすることで解決したという声もある。とはいえ、既存のキャンプを取り壊しても住民が“家無し”を選ぶことがあり、新たにゲームを始めるしかないという人もいる様子だ。


なおこの現象については、パブリッシャーであるHooded Horseもすでに把握しているようだ。同社のコミュニティーマネージャーを務めるMatthew氏によれば、現在バグレポートを調査中で、同様の事象の報告についても情報を収集している最中だという。早期アクセス期間ということもあり、さっそくプレイヤーからのフィードバックを受け、修正に取り組んでいるようだ。

『Manor Lords』はPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)向けに4月26日に早期アクセス配信中。PC Game Pass向けにも提供されている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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