パブリッシャーのIndieArkとデベロッパーのHorizont Computergrafikは4月27日、『Rogue Voltage』の早期アクセス配信を、5月10日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定。また現在配信中のデモ版はすでに日本語表示に対応している。
『Rogue Voltage』はローグライク要素のあるデッキ構築型戦略ゲームだ。舞台となるのは、重力と時間が暴走して文明が崩壊した世界。プレイヤーはさまざまなモジュールを配線して戦闘用機械を設計し、奇妙な怪物うごめく世界を冒険していく。
本作では、モジュールと呼ばれる機械のパーツを組み合わせてビルドを構築していくことになる。モジュールはいくつかの種類に分類され、基本的にはエネルギーを生産するジェネレーターから、エネルギーを受け取って効果を発動するエフェクターに配線し、スキルを実行していくことになる。ただし、モジュールの配線ジャックは赤や緑などに色分けされており、同色同士でなければ線を繋ぐことができない。またオスメスの概念も存在するため、入出力も適切に配線する必要がある。変換モジュールや蓄電池、エネルギー増幅器などを上手く組み合わせて自分の機械を構築し、バトルをおこなっていくことになる。
バトル時には複数キャラクターを操作。画面右上に表示されているタイムラインにのっとり、順番に行動していくことになる。ただし本作の世界では重力が暴走しているため、ランダムでキャラクターを重力波が襲い行動順が入れ替わることがある。一方、加速器や減速器など、行動順を操作できるモジュールも豊富に存在。また充電池など一部のモジュールは味方同士でいつでも受け渡し可能となっている。敵味方の行動順をコントロールしつつ、エネルギーを貯めた電池を攻撃役に受け渡すなど、時間とエネルギーを管理する戦略が求められるようだ。
本作は早期アクセスとして配信される予定。早期アクセス期間は1年ほどを見込んでいるという。早期アクセス配信開始時点では、9人のキャラクターと90種類超のモジュールが用意されるという。その後はアップデートを通じてキャラクターやモジュールなどを追加していく予定とのこと。正式リリース時には価格をわずかに上昇させる予定もあるという。
本作を手がけるHorizont Computergrafikはドイツ・ベルリンに拠点を置くデベロッパーだ。2022年に設立され、スタジオとしてのゲーム作品は本作が初めてという。本作の制作を始める以前には、シミュレーション・ソフトウェアやデータ可視化ツールなどを開発していたとのこと。本作のモジュール配線システムは、音楽用のシンセサイザーから着想を得たそうだ。多くの部品をシンプルな操作で配線できる本作のゲームプレイは、同スタジオの業務用ソフトウェア開発経験が活かされているのだろう。
『Rogue Voltage』はPC(Steam)向けに、5月10日に早期アクセス配信予定だ。また現在Steamではデモ版が配信されており、日本語表示に対応している。