世界どこでも農業シム『Global Farmer』発表。地理データからマップを作成、その土地の気候に合った作物を選んで栽培する

 

パブリッシャーのAerosoftは4月24日、『Global Farmer』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『Global Farmer』は農業シミュレーションゲームだ。本作の特徴として、web上で公開されている地形情報のオープンデータベースOpenStreetMapに基づき、世界中の実在の土地をマップとしてプレイすることができるという。プレイヤーはその土地の気候や土壌に合った作物を選び、育てていくことになる。

本作には時間の流れが存在。作物によって種まきや植え付けに適した時期が異なるため、効率よく育てて土地を活用することが求められるという。うまく輪作をおこない、同じ土地でいろいろな作物を育てて利益を伸ばしていくことになるようだ。作物はレタスやニンジンといった野菜や、リンゴの果樹などさまざまな種類が登場するという。種類によって生育に適した気温や日照時間、土壌のpHなどが異なり、また必要な水や肥料となる窒素・リン・カリウムの量が変わってくる様子。マップの状況に合わせて育てる作物を選び、土壌も改善していくことになるようだ。

また、本作には農業用の施設や機械も登場するとのこと。サイロを建てたりトラクターを買ったりして、農場を改善していくことになるようだ。現実の農業に基づき、さまざまな設備が用意されるとのこと。そのほか、ただ作物を作って売るだけでなく生産契約を請け負うこともできるという。契約では、期限以内に指定された種類と量の作物を納品することになるようだ。条件が厳しい契約ほど利益も増えるという。契約を果たしてお金を稼ぎ、施設や機械を買って自分の農場を発展させていくことになるのだろう。

 


本作は早期アクセスとして配信される予定。早期アクセス期間は半年から1年ほどを計画しているという。早期アクセス開始時点より、OpenStreetMapのデータに基づいて世界中からプレイマップを選び、多くの種類の作物を育てるといった要素は用意されるそうだ。配信開始後はアップデートを通じて、作物の加工や牧畜といった新要素を追加していく予定とのこと。正式リリース時には価格をわずかに上昇させる予定もあるという。

本作を手がけるThera Bytesはドイツ・ミュンヘンに拠点を置くデベロッパーだ。過去には、ゾンビを捕まえて治療するコロニーシム『Zombie Cure Lab』を制作し、現在早期アクセス配信中となっている。同作は本稿執筆時点で約270件中74%が好評とする「やや好評」ステータスを獲得。現時点ではバグが多いとして不評レビューも投じられているものの、ゾンビを捕まえつつコロニーを運営する基本的なゲームプレイは好評となっている。現実的な農業シムである本作『Global Farmer』は作風の変化もありつつも、リソースを管理しながら施設を建てて拡大していくといった要素では過去作のノウハウが活かされそうだ。

『Global Farmer』はPC(Steam)向けに、早期アクセスとして配信予定だ。