デスクトップ下部分「生活」見守りゲーム『My Little Life』発表。“ながら”で放置しつつ、時々プレゼントを贈って幸せな生活をお手伝い
デベロッパーの9FingerGamesは4月24日、『My Little Life』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年内に配信予定。
『My Little Life』は放置系ライフシミュレーションゲームだ。本作の特徴は、PC画面の下部分しか使用しないため別の作業と並行してプレイできる点だ。プレイヤーはキャラクターを作成し、画面下部にてキャラが生活するのを眺めつつ、主人公がよい人生を送れるよう導くことになる。
主人公となるキャラクターはカスタマイズすることが可能。性別や見た目、服装や性格などを変更することができるという。主人公は仕事をしつつ、家を建てたりして自動で生活を営むという。仕事は農家やストリーマー、ハッカーなどさまざま用意され、スキルによって就ける仕事が変わってくるそうだ。職業で収入も変わるとのことで、よりよい生活が送れるようにスキルアップや転職を促していくことになるのだろう。
プレイヤーは主人公が貯めたお金を使って、家具などを購入して届けることができるという。注文した家具は主人公の家まで届けられ、キャラが自分で運んで飾り付けをする様子。バスタブがあればお風呂に入ったり、絵が飾られていれば眺めたりと、貰ったアイテムによってキャラがリアクションをとることもあるようだ。飾り付け用のアイテムは数百種類用意されるとのこと。壁紙や家のサイズも変更可能なようで、いろいろなアイテムで好きなデザインの家を作ることができそうだ。
また本作では、すぐに対処が必要な問題やうるさいポップアップなどが出てくることはないという。さらに作業に集中したいときは、ゲーム画面を縮小することもできるとのこと。開発元の公式Xアカウントによると、本作は現代風の「たまごっち」のような作品だと考えてほしいとのことで、作業の合間にキャラクターの生活を眺める、気楽な作品となることが強調されている。
本作を手がける9FingerGamesは、ゲーム開発者のStevis Andrea氏が個人で運営しているデベロッパーだ。過去には、デッキ構築型タワーディフェンスゲーム『Heretic’s Fork』などを制作。同作は本稿執筆時点で、Steamユーザーレビューで約2200件のレビューを集め、うち87%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。地獄を舞台としたストラテジーゲームである過去作から作風が一変し、ほのぼのとした雰囲気のライフシムが同氏より打ち出されるかたちとなった。
ちなみにPC画面の一部のみを使用する“ながら”プレイ推奨のゲームとしては、放置系農業ゲーム『Rusty’s Retirement』などが存在。『Rusty’s Retirement』を手がけるJordan Morris氏は、本作『My Little Life』を認知しているようで、同氏はX上で本作について「友だちに頼んでシムバージョンを作ってもらったんだ(笑)(Convinced a friend of mine to make a sims version lol)」と反応。同ポストに対して本作開発者のAndrea氏は、Rustyライクのゲームを作れて光栄であると返信し、Morris氏も返信に対していいねを送っている。Morris氏が実際に依頼をしたかどうかはともかく、両氏が友好的な関係であることがうかがえる一幕も見せた。
また両氏のやりとりに関連してXでは、『My Little Life』と『Rusty’s Retirement』を同時に起動してデスクトップを占領させるつもりだといった反応を見せるユーザーも存在している。両作とも画面下部でプレイすることが特徴であるため、同時に起動して正常に動作するかは不明だ。とはいえ、今後も類似ジャンルの作品が増えれば、放置系シムゲームでデスクトップを埋めつくすこともできるかもしれない。“Rustyライク”が一般化して、今後類似作品が増えていくのかも注目されるところだ。
『My Little Life』はPC(Steam)向けに、2024年内に配信予定だ。