Epic Gamesは4月23日17時より、『フォートナイト』に向けてv29.30アップデートを実施している。同アップデートでは、『Fortnite Festival』内でシーズン3が開催され、ゲーム内にアーティストのBillie Eilish氏が登場することが予告されている。そのほかにも、「挑発的なエモート」について、表示を変えられる設定が追加されるという。
『フォートナイト』はUnreal Engineなどを手がけるEpic Gamesが開発・運営している、基本プレイ無料のTPSバトルロイヤルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Android。 Xbox Cloud GamingやNVIDIA GeForce NOWを通じてiOS上でもプレイ可能だ。本作は2017年より先行アクセス版の配信を開始。6年経った現在でも幅広い年齢層から人気を博している。
また『フォートナイト』に関しては、2023年より『Fortnite Festival』をリリース。同作はリズムゲームとなっており、最大4人でリードギターやドラムなどの楽器を曲に合わせて演奏する。v29.30アップデートでは、『Fortnite Festival』にてシーズン3が開始される見込みだ。同作はシーズンごとにアーティストとコラボしており、シーズン1のThe Weeknd氏、シーズン2のLady Gaga氏に続いて、シーズン3ではBillie Eilish氏が登場する予定だ。そんな『フォートナイト』のv29.30アップデートだが、ほかにも新たな設定が追加されることが告知された。それは「挑発的なエモートを表示」の設定だ。
『フォートナイト』ではゲーム内でエモートの使用が可能となっている。このエモートはさまざまな種類のものが実装されている。そうしたエモートはコミュニケーションとして使うことが可能。しかしながら、たとえばダウンした相手の前などで、“煽り”として使われることもある。こうした“エモート煽り”は、倒した相手を撃ち続ける“死体撃ち”などとともに、ストレスに繋がる行為だとして、たびたび問題視されていた。
今回v29.30では、こうした挑発的な意図をもって使用される一部のエモートについて、表示させないこともできる設定が追加される見込みだ。非表示に設定できるエモートは、「止まらぬ笑い」「この負け犬が」「ウィップクラック」「バナナばら撒き」の4つ。なおこの設定をおこなうにあたって、プレイヤーが対象となったエモートを使えなくなるわけではなく、あくまで「設定した人からは直立しているように見える」ようになる設定とのこと。自身で使用する分には、問題なく使うことができるようだ。加えて、パーティ内のフレンドが使用したときのみ表示させる設定もあり、敵の煽りは見せないようにしつつ、味方内でのコミュニケーションにエモートを使うことも可能なようだ。
対戦ゲームにおいて、攻撃アクションやエモートなどを用いておこなわれる“煽り行為”は、受けた側のストレスに繋がることもあり、問題視される場合もある。そうした“煽り行為”について、ゲーム内で対策が取られた例は本作以外にもある。『鉄拳8』では、ラウンド終了時に一定時間移動や攻撃をおこなうことが可能。この際に勝利した側が倒れた相手に追撃し続ける、いわゆる“死体蹴り”がかねてより議論の的になっていた。ここで同作ではプレイヤーカスタマイズとして「マジックミラー」が設定可能。これを設定した場合、ラウンド終了時に相手の動きが自分から見えなくなる。こちらもプレイヤーの行動を制限することなく、“煽り”を受けたくない場合に表示させない設定といえる。
今回の『フォートナイト』では、“煽り”に多く用いられていたとみられる一部エモートの表示設定が決められるようになるかたち。とはいえ、これから先、“エモート煽り”として代替となるエモートが使われていく可能性もゼロではないだろう。表示制限を設定できるエモートがこの先増えていくのかも含めて、今後の動向も気になるところだ。
『フォートナイト』は、PC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。Xbox Cloud GamingやNVIDIA GeForce NOWを通じてiOS上でもプレイできる。