「Paragon」、“二度目のサービス終了”へ。『Paragon』のアセットを引き継ぎ『Paragon: The Overprime』として別会社が展開するも再び終局


ネットマーブルは4月22日、TPS MOBA『Paragon: The Overprime』のサービスを終了させたと発表した。サービス終了については今年2月に予告され、そのスケジュールどおりPC(Steam/Epic Gamesストア)での配信が終了した。

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『Paragon: The Overprime』は、TPSとMOBAを組み合わせた基本プレイ無料作品だ。プレイヤーは、ウォリアー・サポーター・レンジャー・キャスター・タンク・アサシンなどの個性的なスキルをもつヒーローからキャラクターを選択し、惑星プライムを舞台とする5対5の戦いに身を投じる。チームによる戦略性とテンポの速いゲームプレイが特徴で、仲間と協力しながら相手陣営の基地の破壊・占領を目指す。

本作は、2022年12月に早期アクセス配信が開始。その後も新たなヒーローの追加や、システムの追加・改善などのアップデートが続けられ、新ヒーローにおいてはバーチャルアイドルとのコラボも実施された。ただ、早期アクセス配信開始当初には、Steam版の同時接続プレイヤー数が3万人を超えるほどの盛況であったものの、その後は1000人前後で推移(SteamDB)。ゲームバランスやマッチングの問題などにより、ユーザーレビュー評価も伸び悩んだ。

そして、今年2月にシーズン3が閉幕すると同時にサービス終了が予告され、このたび提供終了となった。これまでにはPS5版のリリースも計画されていたが、こちらも中止になるだろう。サービス終了の理由については不明であるが、ネットマーブルは「お客様のご期待に応えることができず」ゲームサービスの提供を終了すると案内している。


ちなみに本作は、韓国のTeam SoulEVEが手がける『Overprime』として生まれ、のちにネットマーブルと提携し、Epic Gamesから正式に使用許諾を受けて『Paragon: The Overprime』に改題されたという経緯がある。Epic Gamesは、2018年にサービス終了したMOBA『Paragon』向けに制作したキャラクターやマップなどの高品質なアセットを、Unreal Engineマーケットプレイスを通じて無料で提供(関連記事)。本作はそれを活用して開発され、『Paragon』のアイデンティティを取り入れていることが新タイトルにて示されていたのだ。一部では、『Paragon』のリメイク版であると評されたこともある。ただ、両作品はあくまで別のプロジェクトではあるものの、共に早期アクセス配信中にサービス終了するという結果となってしまった。

なお『Paragon: The Overprime』のプレイヤーに対しては、本日4月23日より未使用残高の払戻し受付が開始される。今年2月22日14時までに未使用だった有償キマが払い戻しの対象となっており、受付期間は7月22日14時まで。申し込み方法の詳細は公式サイトを確認されたい。