終末クローン世界ADV『1000xRESIST』5月10日配信へ。人類絶滅から1000年後の世界、クローンを量産して神を名乗る少女の“嘘”に迫る

Fellow Travellerは4月17日、『1000xRESIST』を5月9日に配信すると発表した。本作は人類がほぼ絶滅した1000年後の地球を舞台とする、物語重視のSFアドベンチャーゲームだ。

パブリッシャーのFellow Travellerは4月17日、『1000xRESIST』を5月9日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Games ストア/GOG.com)および海外Nintendo Switch。Steamストアページの表記によると、日本では時差の関係で5月10日配信となるようだ。


『1000xRESIST』は物語重視のSFアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、人類がほぼ絶滅した1000年後の地球だ。作中世界では2040年ごろ、地球にエイリアンが襲来。「Occupants」と名づけられたそのエイリアンたちは人類に敵対的というわけではなかったが、彼らは地球に致死性の伝染病を持ち込んだ。人類は伝染病により死滅するが、Irisという名の少女のみ免疫をもっており、彼女はひとり生き残ることになる。そうして1000年後、Irisは不老不死の存在となっていた。地上をOccupantsが支配するなかで、Irisは自らのクローンを量産。地下にthe Orchardと呼ばれる社会を建設し、Irisを神と崇める地下世界を築き上げていた。

主人公となるのは、Watcherと呼ばれるIrisのクローンのひとりである。クローンは名前が与えられず、任務内容がそのまま呼び名となっている。Watcher(観察者)である主人公は、Irisの記憶を追体験し解釈するという役目を負っている。そうして地下世界でIrisを信奉しながら生きていた主人公は、もっとも親しいクローン姉妹であるFixerより、ある警告を受ける。警告によれば、Irisは重大な嘘をついており、自分たちはみんな騙されているという。Fixerは反逆罪で処刑されるが、主人公のなかには疑念が残ることになる。そして主人公はIrisの記憶を探り、1000年前に本当は何があったのか、真実を探っていく。

 


ゲームプレイでは、Irisの記憶の中の世界を探検していくことになる。記憶の世界では、時間を行ったり来たり移動することが可能。時間を移動する能力で謎解きなどをしつつ、Irisの視点で過去の事件の追体験をおこなっていく。Occupants襲来時の記憶や、初めてクローンを製造したときの記憶などを観察して、隠された真実を暴いていくことになるようだ。

また記憶の世界の探索の合間には、現実世界となるthe Orchardを探索すること可能という。the Orchardには主人公の姉妹となるクローンたちが存在。the Orchard全体の管理人であるPrincipalや、医療担当のHealerなど、複数のキャラクターが登場するという。彼女らと会話などを繰り広げつつ、物語を追っていくことになるとのことだ。

本作を手がけるsunset visitor 斜陽過客はカナダ・バンクーバーに拠点を置くインディースタジオだ。スタジオスタッフの過半数はアジア系カナダ人で、演劇やダンス、映画や視覚芸術など、さまざまなジャンルのアートの経験者で構成されているという。スタジオとしてのゲーム作品は本作が初めてとのこと。本作の制作にあたっては、『ニーア オートマタ (NieR:Automata)』などヨコオタロウ氏のゲーム作品や、今敏氏監督のアニメ映画「パーフェクトブルー」や山田尚子氏監督の「映画 聲の形」などから影響を受けているという。本作は多くの日本のクリエイターたちから影響を受けつつ、多様な背景をもつアーティストらにより制作されているようだ。

『1000xRESIST』はPC(Steam/Epic Games ストア/GOG.com)向けに、5月10日配信予定だ。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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