密室宇宙船ミステリー『アルタイル号の殺人』さっそく人気高まり、開発者喜ぶ。少女アンドロイドと共に立ち向かう疑心暗鬼のミステリー
株式会社オレンジは4月11日、『アルタイル号の殺人』をNintendo Switch向けに販売した。定価は税込1300円。本作は発売以降さっそくユーザーに好評を博し、My Nintendo Storeにおいてダウンロードソフトランキングにもランクイン。この成果に、本作の企画・シナリオを手がけた金子みつえ氏も喜びを見せている。
『アルタイル号の殺人』は、SFミステリーアドベンチャーゲームだ。本作の世界では、木星の第4衛星・カリストに、人類最先端の研究基地「シオン・フロンティア」が存在していた。ある日、同基地にて謎の爆発事故が発生。事故から1年後となる2092年、有人宇宙船・アルタイル号が基地の残骸を回収することとなる。その中には、天才宇宙工学者シオン・ミラーの遺体を収めた冷凍カプセルと、そこに寄り添うアンドロイドのフレム、そして地球外生命体・ホープの姿があった。やがて船内では不可解な事件が発生、恐怖と疑心暗鬼が広がることとなる。
プレイヤーは、アルタイル号のマスターAIとなり、フレムにコマンドなどによる指示を出して船内調査をおこなう。プレイヤーはフレムとバディのような関係を築き、事件の謎を追っていく。
本作は4月11日にNintendo Switch向けにリリースされた。同日にはNintendo Switchにて数多くのゲームがリリースされており、『マブラヴ REMASTERED』『果つることなき未来ヨリ』などといったアドベンチャーゲームも複数発売されていた。そうした“競合”並みいるなか、『アルタイル号の殺人』はX上でも話題となるなど、人気を博しているようだ。
本作は「触る」コマンドによってフレムと乗務員のコミュニケーションが可能な特徴的なシステムなどが好評を獲得。そして本作では宇宙船という舞台を活かし閉鎖空間のアルタイル号にて繰り広げられる、深刻な事態や複雑な人間関係のもとでストーリーが紡がれる。SFミステリーとして、短編ながら濃厚に描かれている点も高い評価の一因となっている。過去2週間のダウンロード数をもとにした、ニンテンドーeショップにおけるダウンロード専用ソフトのランキングでは、『Unrailed!』『デイヴ・ザ・ダイバー』に次いで19位を記録している。また本稿執筆時点のMy Nintendo Storeにおけるダウンロードソフトランキングにおいて、41位にランクイン。注目度の高まりが売上にも表れているようだ。
そんな好調スタートに、公式や開発者も喜びの声をみせている。本作公式Xアカウントは、本作がダウンロードソフトの人気ランキング入りしたことを報告。また本作の企画・シナリオを手がけた金子みつえ氏も自身のXアカウントにてプレイヤーに感謝を綴った。
なお金子氏によれば、本作のメインイラストはストアで目立てるよう、メインイラストレーターを務める橋本洸介氏に何度もリテイクしつつ仕上げてもらったという。本作では動画やバナーといった媒体での広告をあまり打ち出されていないとみられ、ストアページ上の作品の顔となるメインイラストは特に重視されたようだ。作品のクオリティの高さが口コミに繋がったことに加えてそうしたリテイクの甲斐もあり、好調なスタートを見せているのかもしれない。
『アルタイル号の殺人』はNintendo Switch向けに販売中。なお5月7日まで定価の24%オフとなる税込988円で購入できるセールを開催している。ストアページでは無料の体験版もダウンロード可能だ。また、時期は未定ではあるがPC(Steam)/PS4/PS5/iOS/Android向けにもリリースされる予定とのことだ。