『ヘルダイバー2』開発者、「解析データのリークを真に受けるな」と釘刺し。実装されない“太古の没データ”もある


HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2)』では一部コミュニティやユーザーによるゲームのデータ解析(データマイニング)に基づいて、未発表要素の噂が広まる例もみられる。本作開発者としてはそうした要素が将来実装されるとはかぎらず、信じ込むのもやめてほしいようだ。海外メディアPC Gamerが伝えている。


『HELLDIVERS 2』は、見下ろし視点型シューター『HELLDIVERS』の続編となるTPSだ。開発はArrowhead Game Studiosが手がけている。本作は最大4人でのオンライン協力プレイに対応し、PC版とPS5版の間でのクロスプレイもサポート。プレイヤーはエリート兵士ヘルダイバーとなり、宇宙生物のムシ(ターミニッド)や、オートマトンと呼ばれる殺人ロボットの大群に立ち向かうミッションに挑む。

本作の公式Discordサーバーにて、開発者のEvil-Bosse氏に向けてとあるユーザーが本作のゲームデータの解析、いわゆる“データマイニング”に関する質問を投じた。データマイニングとは、ゲームデータを分析することで、未実装のゲーム要素などを“掘り出す”行為。ユーザーにより解析されたデータが未発表情報のリークを招くこともある。

そうした点からかユーザーは「迷惑な質問だったらごめんなさい」と前置きつつ、本作の一部コミュニティにてマイニングされたデータに基づく噂として広まっている“色違いヘルメット”についてEvil-Bosse氏に質問。通常とは違う色のヘルメットがクールだとして、将来ゲーム内にどのようなかたちで実装されるのか、あるいはそもそも実装予定があるのかを訊いている。


これに対しEvil-Bosse氏は自身の心構えとしてマイニングされたデータには見向きもしないとしつつ、(解析されたデータに基づく噂に)「惚れ込むのも避けるだろう(I would avoid falling in love with it)」と返答。またデータマイニングによって判明する情報は古い残りモノ(old leftovers)である可能性もあるほか、場合によっては「古代の遺物(ancient leftovers)」レベルのデータも残されているという。つまり、ゲームデータ内には“消されていないだけ”の没データも存在するようで、データマイニングに基づいて噂となった要素がゲームに実装されるとは限らないようだ。

本作の一部コミュニティにおいてはデータマイニングに基づく情報が広まっており、一部の追加要素が前もってリークされてしまうケースもあったようだ。そうした背景もあり、今回のようにデータマイニングにて判明した内容の実装を待ち望むユーザーも現れている様子。Evil-Bosse氏は改めて、データマイニングに基づく内容はすべて実装されるとは限らない点に釘をさしたかたちだろう。

定期的なアップデートの続くライブサービス型ゲームでは、データマイニングがリークに繋がりやすい傾向もある。『HELLDIVERS 2』でも頻繁にアップデートがおこなわれている傍らで、さまざまなデータが解析される状況もあるようだ。もしそうした情報を目にしても、“惚れ込む”ことなく実装されるかどうかはわからない心づもりでいるのがよいだろう。

『HELLDIVERS 2』は、PC(Steam)/PS5向けに発売中だ。