オープンワールドSF探偵シム『Shadows of Doubt』が無料大型アプデで盛況。スナイパー暗殺者やオート移動など追加要素てんこ盛り


デベロッパーのColePowered Gamesは日本時間4月11日、Steamにて早期アクセス配信中の『Shadows of Doubt』について、V37.07となるパッチ「Sharpshooter Assassin」を配信した。スナイパーの暗殺者や、新たな建物、オート移動機能などのさまざまなコンテンツや機能が追加。本アップデートを受けて、本作のプレイヤー数も増加し盛況となっているようだ。


『Shadows of Doubt』は、探偵シミュレーションゲーム。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。舞台となるのは超工業化社会によってディストピアな世界となってしまった1980年代の都市。プレイヤーはそこで暮らす私立探偵として、ガジェットを駆使して手掛かりを集め、難事件を解決する。本作は都市や住人が自動生成されることが特徴。建物の場所や構造などの都市内のつくりだけでなく、住人の個人情報や趣味、関係性までもすべて自動で生成される。

探偵として調査や証拠集めをする際には不法行為すらも可能。ピッキングなどによる不法侵入や捜査用の資料を集めるための窃盗というように、事件解決のためにはときおり犯罪に手を染めることもあるだろう。そうして臨機応変に対応しつつ、犯罪を解決していくこととなるのだ。

本作は2023年4月に早期アクセス配信を開始。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約8000件中92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。自動生成による人物や事件のバラエティの豊かさなどが評価されている。また事件については捜査における手段の豊富さや奥深さといった点も好評を博している。


そんな本作は4月11日に、今年初の大型無料コンテンツアップデートとなるパッチV37.07「Sharpshooter Assassin」を配信。さまざまな新要素や各種調整が加えられた。新要素としては、スナイパーの暗殺者がまず挙げられる。暗殺者は街中にある窓や屋上といった見晴らしのいい場所から被害者を狙って撃つ。そのため被害者が銃殺されていた場合には、周りの建物も入念に調べる必要も出てくるかもしれない。

そして工業用の雑居ビルや、貧民街などが追加。また高層ビルの最上部には社会的な信用の高い人物しか入れないコミュニティが存在するようになった。ほかにも社会的な信用を上げることによりPerkが開放。犯罪現場に合法的に立ち入れたり、居室に戻るとすぐにステータスが回復したりするようになる。犯罪行為で調査を円滑に進められる一方で、社会的信用を稼ぐメリットもあるため、プレイヤーは信用と不法行為のリスクリターンを天秤にかける必要が出てきたともいえる。加えて位置を指定してオートで移動できるようになるといった機能なども追加されており、さまざまな要素が追加された大型アップデートとなっている。


このアップデートによって、本作は再び盛り上がりをみせているようだ。SteamDBによれば、ここ3か月ほどは毎日のピーク時Steam同時接続プレイヤー数は500人程度で推移していた。しかしパッチが配信された日本時間4月11日にはプレイヤー数が急上昇。ピーク時で1757人を記録しており、大型アプデを機に、多くのプレイヤーでにぎわっているかたちだ。

ちなみにColePowered Gamesの公式ブログによれば、最近は小規模のパッチを数多く出すのではなく、頻度は低くても大規模なパッチを出す方針に転換したとのこと。今後おこなわれるアップデートでは、じっくりと期間を取って作り込み、まとめてコンテンツの追加がおこなわれていくのだろう。

『Shadows of Doubt』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。またPS5/Xbox Series X|S向けには2024年内にリリース予定となっている。ゲーム内は日本語表示に対応している。