国内の開発者tdhr氏は4月10日、『Fly Me To The Home!』体験版をSteamにて公開した。本作はPC向けにリリース予定。体験版では25ステージがプレイ可能となっている。
『Fly Me To The Home!』は、左右のジェットをうまく操作して家へ帰る、2Dアクションゲームである。本作でプレイヤーは、ジェットブーツを着用したオレンジ色のキャラクターを操作し、ジェット噴射によって家への到達を目指す。ステージ内の操作では、左と右のジェットに対応した2つのボタンを使用。ゴールである家へたどり着き、数秒間家の周囲に居続けられれば、ステージクリアとなる。2つのボタンで左右のジェットをコントロールし、帰宅するわけだ。
操作やルールはシンプルではあるものの、本作では歯ごたえのあるゲームプレイが待ち受けている。各ステージで家へ帰る過程では、傾きを利用して左右へ移動したり、障害物を避けたりなど、キャラクターをしっかりコントロールする必要がある。しかし本作では、左右のジェット噴射だけでキャラクターを制御するため、細かな操作が難しい。空中では勢いが弱すぎると落下に繋がり、逆に強すぎるとキャラクターは勢いよく画面外へ飛んでいってしまう。また本作ではクリア条件の関係上、着地にも気を使う必要がある。本作では、左右のジェット噴射だけで空中での姿勢や勢いも制御する、困難な家路が待ち受けているわけだ。
Steamのストアページによると、本作には全50のステージが用意されている。公開された体験版では、25ステージがプレイ可能。体験版をプレイした限りでは、各ステージは10秒程度でゴールまで到達可能な長さとなっており、ミスした際には即リスタートできる。ゲームの進行にあわせて、チップチューンのBGMも解放されていく。苦痛系アクションゲームと謳われているものの、各ステージが短く、リトライが早いため、遊びやすい内容になっている。体験版の範囲内においては、遊びやすい仕組みによって、挑戦しがいのあるアクションが展開されていた。
本作を手がけているのは、国内の開発者tdhr氏だ。同氏は元薬剤師で、ゲーム開発以外に石川県金沢市でボードゲームバーを運営しているという。過去作としては、『くまごろうのホームランきょうそう』や『ICEWALL』など、PC/スマートフォン向けに作品をリリースしてきたようだ。
本作『Fly Me To The Home!』は、同氏が2019年にリリースしたスマートフォン向け作品『MR.JET』のセルフリメイクおよび再構築作品だという。セルフリメイクにあたって、旧作から解像度が320×180のピクセルパーフェクトへ変更。ジェット噴射の加速バランスは調整し、ステージは全体的に見直されている。演出も豪華に進化し、BGMと効果音も追加されたとのこと。スマホからPCへと移り、バランス調整や演出の追加もおこなった再構築版となっているようだ。
『Fly Me To The Home!』は、PC(Steam)向けにリリース予定だ。また体験版では、25ステージがプレイ可能。体験版のプレイヤー向けには、アンケートも用意されている。