人気協力プレイ型ホラー『Content Warning』、無料配布後も70万本以上売れていた。“バズる”ために命をかける、旧世界探索撮影コミカルホラー


Landfall Publishingから4月2日にリリースされた『Content Warning』。本作は4月3日1時まで無料配布され、その後920円での販売となった。同スタジオのCEO、Wilhelm Nylund氏が海外メディアPC Gamerに向けて語ったところによると、有料での販売となった後も70万本の売上があったという。


『Content Warning』は、2人~4人のマルチプレイに対応している、協力プレイ型のホラーゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。なおストアページでは日本語に対応していないとされているが、ゲーム内では日本語表示に対応している。本作にてプレイヤーたちはダイビングスーツに身を包み、旧世界へと潜航する。

旧世界には呪われた遺物やモンスターが存在。“バズる”ためには、そうした怖いものを、酸素やカメラのバッテリーが許す限り撮影することとなる。地上への帰還を果たしたら、撮影した動画を「SpöökTube」へとアップロード。撮影できた映像の内容によって視聴者数が変化し、広告収入も入手できる。獲得資金でさらなる機材などを買いつつ、指定された日までに目標となる視聴者数を稼ぐ、というのがゲームの流れだ。

本作は4月2日のリリースと同時に、24時間限定で無料配布となっていた。そのこともあってか同時接続プレイヤー数はピーク時で20万4439人を記録。その後勢いは落ち着いたものの、現在でも2万~3万人のプレイヤー数を記録し続けている(SteamDB)。


そんな本作の開発元であるLandfall PublishingのCEO・Wilhelm Nylund氏が、PC Gamerのインタビューに答えた。Nylund氏は本作について、同スタジオの手がける他作品よりも大きな規模になると思ってはいたが、ここまで早く実現するとは思っていなかった、と本作人気の爆発的な広まり方に驚きを見せた。

またNylund氏によると、本作は無料配布期間内に600万本以上ダウンロードされたようだ。しかしながら同氏は、本作を大量に無料で配布したにも関わらず、有料になってからも売れ続けていると語った。1日目から10万本以上売り上げ、その後も勢いは継続。1週間も経たずに70万本以上の売上を記録したという。

Steamにおける現在の売上トップ100ゲームのグローバルランキングでも、本作は本稿執筆時点で12位にランクイン。Steamユーザーレビューにおいても約5500件中92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得しており、高い人気と評価を獲得していることもうかがえる。


Nylund氏は本作の好調ぶりについて、無料配布の期間を設けたことが大きいとPC Gamerに語った。同氏は、無料期間を設けることで(たとえばSNS上が)ある日突然新しいゲームのプレイ映像で埋め尽くされるようになり、ユーザーに「『Content Warning』は注目に値するゲームなんだ」との認識を生み出すことになったのだろう、との推察を述べている。なお本作には撮影した動画をローカルに保存できる機能もあり、そうしたシェアのしやすさも、この“バズり”に一役買ったのかもしれない。

そしてNylund氏は「最初の2週間で売上100万本を達成出来たら最高だ」と次の目標を語った。本作は無料期間の配布を終えても多くのプレイヤーが引き続き遊んでおり、いまだに高い人気を誇っている。このままの勢いで、本作が2週間で100万本の売上が達成されるかどうかも気になるところだ。また本作は現在いくつかのアップデートも予定しているとのこと。こちらの続報にも注目したい。

『Content Warning』はPC(Steam)向けに配信中。