コナミ運営の「KONAMI eスポーツ学院」、“高卒資格も取れる”3年制コースを導入、募集開始へ。通信制高校と提携するeスポーツコース

 

株式会社コナミデジタルエンタテインメントは4月11日、同社の運営する「KONAMI eスポーツ学院」にて、2025年度(2025年4月入校)から3年制の学生を募集することを発表した。通信制高校である第一学院高等学校との連携のもとで「第一学院高等学校 eスポーツコース」が提供されるそうだ。


「KONAMI eスポーツ学院」とは、2023年からコナミが開設/運営しているeスポーツスクールだ。プロeスポーツチーム所属の講師によるゲームの指導や、動画編集や配信などの知識、スキルが学べ、実践的な技術が身に着けられることが特徴。それだけではなく、イベントの企画・運営や英会話のカリキュラムも存在している。これまでは短期学習コースとして1年制で展開されてきた。

また「第一学院高等学校」は、本校を茨城県高萩市・兵庫県養父市に置き、全国に計56キャンパスを設置している通信制高校だ。総合教育サービスを展開している株式会社ウィザスが運営している。

今回そんなKONAMI eスポーツ学院と第一学院高等学校が提携し、従来の1年間という短期集中型から、3年制への事業転換を図り、「第一学院高等学校 eスポーツコース」を提供するようだ。コナミによれば「3年間の高校生活を通して、同じ仲間でeスポーツと学業を両立して学びたい」といった要望を受けた方針転換だという。


第一学院高等学校 eスポーツコースでは、eスポーツだけでなく、人間的な成長につながるさまざまな能力を伸ばし、将来の選択肢を広げることができるとアピールされている。高卒資格も取得可能とされ、高校卒業後にeスポーツ業界などに就職するといった進路だけでなく、大学や短大、専門学校への指定校推薦制度の活用も可能。加えて第一学院高等学校の先生より直接、学習についてのサポートや進学などの進路相談をおこなえるようだ。

発表においてはeスポーツ産業の拡大に伴い、プロ選手だけでなく、ストリーマー(配信者)や、ゲーム実況解説、eスポーツライターなど、eスポーツに関わる職業の選択肢も増えてきたことに言及されている。通信制高校との提携によって、eスポーツのプロ選手だけではない幅広い進路を、より現実的に考えやすくなったかたちだろう。なお2025年度(2025年4月入校)の生徒募集の定員は40名。出願受付期間は2024年6月3日から2025年1月24日となっており、別途第一学院高等学校への出願も必要だ。詳細については、公式サイトを確認されたい。