高山都市建設シム『Laysara: Summit Kingdom』早期アクセス配信開始。人が生きられなくなった地上から逃れ、過酷な山上に都市を築く

Quite OK Gamesは4月11日、『Laysara: Summit Kingdom』の早期アクセス配信を開始したことを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲームは日本語表示に対応している。

Future Friends GamesおよびQuite OK Gamesは4月11日、『Laysara: Summit Kingdom』の早期アクセス配信を開始したことを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲームは日本語表示に対応している。


『Laysara: Summit Kingdom』は都市建設ゲームだ。舞台となるのはレイサラ国(the Kingdom of Laysara)。同国は作物の収穫を迎える時期に、国全体が謎の霧に覆われてしまう。霧によって植物は枯れ、家畜からミルクの確保もできなくなり、国の人々も病気になってしまった。そんな霧の影響から逃れるため、レイサラ国は山の上に住処を移し、生活を営むこととなる。

本作ではプレイヤーは高山に都市を建築し、運営していく。人々のニーズに応えつつ国を発展させていく。そして最終的には、自然に打ち勝ったことを証明するシンボルとして、山の頂上に神殿を建てることが目標となるようだ。


とはいえ山の上で暮らすには、さまざまな困難がともなう。山はそれぞれ植生や形状、存在する資源といった点で異なる特徴をもつという。いくつかのマップやステージとして、複数の山が用意されているようだ。また山は平地に比べ資源の運送が難しい。崖や尾根、渓谷、川などを超えるには輸送網を構築する必要がある。道路や橋だけでなく、高低差のある輸送のためにはヤクを用いたり、リフトを建築したりする必要もあるだろう。

加えて山での暮らしは雪崩の危険性もある。雪崩が都市を襲えば、被害は免れないだろう。しかし、建設にあたり都市の外側に植林を施して木の“壁”を作り、壁を建築して雪崩の方向を誘導するなどの対処をおこなえば、被害を軽減することも可能とのこと。ほかにも小規模な雪崩を意図的に起こすことで、大規模な雪崩の発生を抑制する、という対策もできるようだ。いずれにしても過酷な自然環境と戦いつつ、無事に都市を発展させていく計画性が重要となるだろう。


本作を手がけるQuite OK Gamesは、ポーランド・カトヴィツェに拠点を置くインディーゲームスタジオだ。ゲーム業界に10年ほど携わってきたという、プログラマー兼デザイナーのMaciek Pryc 氏とアーティストのMichał Kubas氏によって2021年に設立された。現在はプログラマーのPaweł Oberc氏と“ヤクの占い師”であるYak Yakowskyも加わり、3人と1匹で活動しているようだ。迷いが生じても、Yakowskyの角を見れば正しい方向に導いてくれるとのこと。

『Laysara: Summit Kingdom』はそんな同スタジオの初開発作品として、今回早期アクセス配信されたかたちだ。ちなみに本作は2022年6月に発表され、2023年第1四半期にリリース予定と告知されていた。その後延期を経て、今回ついに配信開始を迎えたかたちだ。

なお早期アクセス配信の期間は6か月から1年ほどを予定しているとのこと。早期アクセス配信開始直後の現時点においては、自然災害に対処しつつ、さまざまな山に都市を建築し、道路網などを築くといった基本的なゲームプレイを体験できる状態とのこと。正式リリースに向けては、キャンペーン機能やエンドコンテンツにあたる機能、そしてマップの追加やバランス調整などがおこなわれる見通しだ。ちなみに今後の正式リリースにあたっては、価格はわずかながら上がる可能性があるとのこと。興味のある人は早めに購入してみてもいいだろう。

『Laysara: Summit Kingdom』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。なお4月25日まで、定価2300円のところを、20%オフの1840円で購入できるセールが実施されている(いずれも税込)。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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