ストレス耐久旅ローグライク『Darkest Dungeons II』拠点防衛系新モード発表、無料アプデで年内実装へ。高評価の前作の持ち味も融合させた新しいキャンペーンモードに

 

Red Hook Studiosは4月11日、『Darkest Dungeons II』の新ゲームモード「Kingdoms」を発表し、年内に無料で実装することを告知した。拠点防衛要素のある、独立した新たなキャンペーンモードになるという。


『Darkest Dungeon II』は、ローグライクRPG『Darkest Dungeon』の続編だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、日本語表示にも対応している。本作にてプレイヤーは固有能力をもつヒーローたちから4人パーティーを編成。世界の終わりを予言する黙示録を阻止するため、暗く危険な荒廃した土地を旅する。

また本作からはヒーロー同士の「人間関係」を表すシステムが登場。ヒーローの関係性の変化によって、有利あるいは不利な効果が生じることになる。そして前作に引き続き、旅を続けることでヒーローたちの「ストレス」が溜まるシステムも健在。前作ではストレスが最大値になると心臓発作で死んでしまうというハードな設定となっていたものの、本作ではストレス値が最大になっても突然死することはなくなった。ストレスへの対処によっては継続バフを得られたり、反対に強力なデバフが継続したり、あるいは人間関係にも関わったりする要素となっている。

今回、本作の新ゲームモード「Kingdoms」が発表された。無料アップデートにて、2024年内に実装予定。既存の「懺悔(Confessions)」とは独立したキャンペーンゲームモードになるといい、大型の新モードとして用意されるかたちだろう。


今作の「懺悔」キャンペーンは駅馬車を操作するロードトリップゲームの要素が強いモードだったが、Kingdomsは拠点をモンスターから防衛しつつ、マップを旅してリソースを集めながら拠点のアップグレードを目指すモードとのことだ。またKingdomsモードでは独自のクエストラインを備えており、Coven、Beastmen、Crimson Courtiersの3つの陣営との戦いが繰り広げられるという。ちなみに本作のクリエイティブディレクターを務めるChris Bourassa氏によると、『Darkest Dungeon II』の持ち味に前作『Darkest Dungeon』の高いリプレイ性とメンバー管理の重要性を融合させたようなモードになるそうだ。

なお本作はEpic Gamesストアにて2021年10月に早期アクセス配信をスタート。配信直後はSNSを中心に批判的な意見が集まったほか、レビュー集積サイトMetacriticのユーザーレビュースコアでも一時10点中3.0点になるなど厳しい滑り出しとなった。

そこから度重なるアップデートにより少しずつ評価を上げていき、2023年5月にEpic GamesストアおよびSteam向けに正式リリース。本稿執筆時点ではSteamユーザーレビューにて約1万3600件中75%が好評とする「やや好評」ステータスとなっている。新要素が一定の評価を受けつつも、引き続き高い評価を得た前作と比較して賛否も見られる状況で、無料で実装される新モード「Kingdoms」にはユーザー評価を挽回する狙いもあるようだ。今後の新展開で評価がどのように変化を見せていくのかも注目されるところだろう。

『Darkest Dungeon II』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中だ。