ゲーム開発者のFrinky氏は4月3日、『Dishwashing Simulator』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込1200円。本作はさっそくSteamユーザーレビューで高い評価を得ている。
『Dishwashing Simulator』は、「サバイバル農業基地建設経営ホラーゲーム」と標榜されている作品だ。本作の主人公はなぜか、謎の部屋に閉じ込められている。プレイヤーはこの出口の見当たらない部屋から脱出する手段を探しつつ、お皿を洗うことになる。
本作では、ゲームシステムの詳細などはほとんど説明されない。プレイヤーは物を持って運ぶという基本アクションを駆使しつつ、ゲームルールやアイテムの使い方などを体得していくことになる。ひとまずプレイヤーが閉じ込められている殺風景な部屋の中には、シンクなど複数のアイテムが存在。プレイヤーはシンクに水を溜め、スポンジを握りしめて汚れたお皿やコップを洗うことが可能だ。
ゲームが進行すれば、コンベアなどを駆使して皿洗いを自動化できるようになる。また本作には空腹や喉の渇きといった概念が存在し、食料と水の確保が必要である。農業や釣り、料理といった要素が用意されており、それらを活用したサバイバルも求められる。
また、閉じ込められている部屋の中には奇妙なエレベーターが存在。エレベーターはThe Depthsと呼ばれる、自動生成のダンジョンにつながっている。プレイヤーは皿洗いのかたわら、このダンジョンを探索することが可能。ダンジョン内には汚れたお皿などアイテムが存在しており、役立つものや予期せぬ“出会い”が見つかることも。そうして皿洗いとダンジョンの探索を繰り返しつつ、謎めいた状況からの脱出を目指すのだ。
本作は4月3日に配信開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約100件中95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビュー内容では、タイトルでSimulatorを名乗るゲームながら一般的な仕事体験ゲームとは異なっている、ひねりのきいたゲームプレイが好評だ。本作の皿洗いには中毒性があり、ゲームをクリアするまで一気にやってしまったとする意見も散見される。
また本作はTwitchで、配信同時視聴者数が連日1000人を超える数字を記録している(TwitchTracker)。さらに4月8日にはSteamの本作公式ニュースにて、本作の売上が1000本を突破したことが報告。開発者目線でも好調な滑り出しとなったようだ。全体的に謎めいた本作の雰囲気が、実況配信やSNSなどでの口コミを通して、じわじわ注目を集めているかたちである。
『Dishwashing Simulator』はPC(Steam)向けに配信中だ。価格は税込1200円。