人気ローグライクポーカー『Balatro』次期大型アプデテストがSteamにて配信開始。全体的にちょっと楽に、倍率やチップも盛りやすく


デベロッパーのLocalThunkは4月8日、『Balatro』向け1.0.1cアップデートパッチをSteam向けベータ版としてテスト配信開始した。Steamのベータブランチ機能によって、一般ユーザーも利用可能となっている。同アップデートは今後1週間ほどで本実装される予定とのこと。


『Balatro』は、トランプを使ったポーカーの遊びとローグライクを融合させた作品だ。プレイヤーは手札から最大5枚のトランプカードを選び、役を作る。役や使用したカードの種類などによってスコアを獲得。規定ラウンド以内に要求スコアを上回ることがゲームの目的。ステージにあたる「アンティ」などを経るごとに要求スコアは高くなっていく。そのためプレイヤーは「ジョーカー」カードなどを使い、さらに効率よく多くのスコアを獲得していくこととなる。本作は発売から1か月で売上が100万本を突破し、Steam版のユーザーレビューでも「圧倒的に好評」ステータスを獲得するなど、高い評価を獲得している。


そんな本作Steam版に向けて、大型アップデート1.0.1cがテスト配信された。パッチノートは公式Discordサーバー、および海外掲示板Redditに記載されている。本アップデートはPublic experimental、ベータ版として利用可能だ。LocalThunk氏によれば、これは1週間以内に本実装される予定とのこと。

このアップデートでは、全体的に難易度を易化するようだ。たとえば基本的な難易度であるホワイトステークでは、アンティが3のとき、ノルマスコアは2800から開始となっているが、これが2000からのスタートとなるようだ。同様にアンティが4のときについては、6000から5000に要求スコアが落とされてスタートになるようだ。

ほかにもオレンジステークやゴールドステークでは、現在の制約が廃止され、新たな制約に刷新されるようだ。オレンジステークではジョーカーに30%の確率で「Perishable」ステータスが追加される。Perishableになったジョーカーは5ラウンド後に無効になるようだ。そしてゴールドステークでは「Rental」システムが追加。これもPerishableと同様、30%の確率でジョーカーにステッカーが貼られ、あらかじめ1ドルを払い、ラウンドごとに3ドルを払う模様。


また惑星カードについても調整がなされるようだ。たとえば土星のカードは、現在ではストレートのレベルを1上げ、倍率を2、チップを30上昇させる効果がある。これが1.0.1cでは倍率が3上昇するように変更される。ほか海王星やエリス、セレスについても倍率やチップが増加される見込み。全体的に、さまざまなカードがより使いやすくなり、ビルドも多様化しそうだ。詳細についてはパッチノートを確認されたい。

ちなみにLocalThunk氏は3月14日に海外掲示板Redditにて「Ask Me Anything(なんでも聞いてね)」企画を実施していた。そこでは、ゴールドステークへの不満が多いことや、高難易度での“面白くない(anti-fun)”ギミックを抑えることが目標と語っていた(関連記事)。今回のアップデートは、そうした要望や開発の方向性が反映されたものとなっているのだろう。

『Balatro』は、PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。本稿執筆時点でNintendo Switch版は、日本では配信停止中だ。バージョン1.0.1cは、Steamにて、本作の設定より「プロパティ」→「ベータ」→「ベータへの参加」を選択し、「public_experimental – Public Experimental Build」を選ぶと利用可能だ。なおこのバージョンでは英語のみ対応している。