デベロッパーのMaFi Gamesは4月6日、現在PC(Steam)向けに早期アクセスとして配信中の『産業キャプテン(Captain of Industry)』にて、大型アップデート「Update 2」を配信開始した。同アプデにより、本作の同時接続プレイヤー数は大きく伸びる盛況となっている。なお本作は日本語表示に対応している。
『Captain of Industry』は工業都市運営シミュレーションゲームだ。プレイヤーはとある放棄された島にて資源を採掘し、工場や居住区などを建てて島を発展させていく。ロジスティクスや住民の要望などを管理し、技術研究を進めてやがてロケットを打ち上げることを目指す。
本作には、鉄鉱石や銅鉱石、石炭や原油などさまざまな天然資源が登場する。プレイヤーはそうした資源を採掘し、工場で加工していくことになる。工場では製造の過程で、さまざまな副産物も生産される。たとえば原油を燃料ガスに加工する過程では、重質原油・中質原油・軽質原油・軽油・ナフサといった製品も一緒に生産される。島の資源量には限りがあるため、こうした副産物らを無駄にしない効率的な工場建設が求められることになる。
また工場からは、廃水や排気ガス、二酸化炭素や鉄くずといった厄介な廃棄物なども排出される。こうした廃棄物を放置しておくと住民の健康が悪化するため、適宜処理していく必要がある。さらに住民には食料や水、医療や電気といった必需品を供給する必要もある。
島内の輸送は基本的にトラックが自動で運んでくれる。コンベアやパイプを組み合わせて自動化していくことも可能である。また本作では地形を変えることができ、山を掘り崩したり、廃棄物を埋め立てて陸地を作ったりすることができる。そのほか輸送船でほかの島と交易するといった要素も存在。そうして島を発展させていき、最終的にロケットを打ち上げることでマップクリアとなる。
本作は2022年5月に早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約4700件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。有限の資源をやり繰りするゲームプレイや、さまざまな資源や製品が用意されている豊富なコンテンツなどが好評を得ている。
また“中毒性”についても持ち味として挙げられている。Steamユーザーレビュー統計サイトSteam Scoutによると、全レビューの約57%にあたる約2700件のレビュー投稿者は、100時間以上本作をプレイしているという。レビューを眺めると数百時間以上のプレイ時間を記録している投稿者も散見され、本作がプレイヤーたちを長時間熱中させていることがうかがえる。
そんな本作に向けて4月6日、大型アップデートとなる「Update 2」が配信開始された。アップデートでは、新たなマップArmageddonが追加されている。同マップは中央に大きなクレーターが存在しており、4か所の開始地点から選んでプレイすることが可能。開始地点によって難易度が変わってくるといい、初心者からベテランまで楽しめるマップになっているとのこと。またマップエディター機能が追加され、プレイヤーがマップの地形を自由に改変できるようになった。さらにコンベアにリフトが追加され、高低差を利用したコンベアが作れるようになったほか、排気ガスを出さない水素燃料車両や装飾用のアイテムなど、さまざまな要素が追加されている。追加・変更点は多岐に渡るため、詳細は公式パッチノート(英語)を参照してほしい。
また本アプデを受けて本作のSteam同時接続プレイヤー数も大きく増加しており、直近のピークで約5600人を記録(SteamDB)。リリース直後に記録したこれまでのピークである、約6100人という数字に迫る勢いとなっている。まだ早期アクセス中ながら豊富なコンテンツでプレイヤーたちを長時間熱中させている本作に、大型アプデを機に多くのプレイヤーが集まっているかたちである。
『産業キャプテン(Captain of Industry)』は、PC(Steam)向けに配信中だ。なお現在Steamではセールがおこなわれており、4月20日まで定価3199円のところ20%オフとなる2559円で購入可能だ(価格はいずれも税込)。